東日本大震災の被災地へ支援物資を届けるトラックに同乗させていただき、現地を視察してきました。
ご覧のようにかなり瓦礫の撤去は進んでいましたが、今後の復興計画がどのようになっているのか? はたまたその計画自体は進行しているのか? 心配になりました。
気仙沼港などは、地盤沈下した箇所に水が溜まり、それが猛烈な腐敗臭を放っていました。
瓦礫の撤去はまだまだ永い時間がかかると思われます。仮にその瓦礫が撤去されたにしても、町が丸ごと喪失してしまったこの地に、人は戻ってくるのでしょうか?
まずはしっかりとした復興計画を明確に押し進めるべきだと思いました。でなければ、人は戻ってこないだろうと。
震災避難者の方々や復興支援の方々が投宿しているホテルに泊めて戴きました。とても綺麗で素晴らしいホテルでした。しかし、このホテルが一般観光客や釣り人などで賑わう日が来るのは、ずっとずっと先のような気がしました。
テレビ報道で何度も見ていた光景ですが、実際に足を踏み入れ自分の目で見ると、これからの困難さが肌で感じ取られました。
支援物資を積んだトラックに気仙沼駅まで送ってもらい、帰路に着きました。2両編成のディーゼル電車に揺られ1時間も内陸に入るとそこには見事な田園風景が広がっていました。
あまりのギャップに驚きました。しかし、これが現実なのですね。
日本も含めて世界で格差が問題になっていますが、その格差を知らないのは良くないと思いますが、それをどうこう問題にするのは、これまたとっても難しいな、と考えながら新幹線に乗り込みました。
結局のところ、被災地への支援も格差を問題視するのも皆の心が一つ(の方向)になることが一番大切なんだろうと思ったのでした。