今日からお盆休みで帰郷される方も多いのだろう。今朝の電車はガラガラだった。
一昨日、お客様との会話の中で「日本人はバカンスの過ごし方がヘタだ」なんて話しになった。折角の休暇だというのにワサワサとなんであんなに忙しくするのかと。
確かにモルジブなどに来てる欧州人(アメリカ人はほとんど見かけない)を観察してると、何をするでもなく一日中プールサイドや海辺で本を読んでいる人が必ずいる(もちろんダイバーの方が多いけど)。
むかしは私もワサワサ組だったけど、最近では何もしない時間を楽しむすべも覚えた。けれどこんな遠くまで、しかも高いお金を払ってやって来て本ばかり読んでるってのも正直言って私には理解できない。まだ達観出来てないって事か。
たまたまあるメルマガを読んでいたらアメリカの白人社会では小麦色の肌ってのがクール(かっこいい)で、一種のステイタス・シンボルなんだそうな。私たちのような有色人種は日焼けなんて簡単にすぐ出来るけど、メラニン色素が極端に少ない白人はなかなか上手に日焼けできないそうだ。
だから日がな海辺で本を読んでいる人は、本当の目的は本を読むことではなくて日焼けすることなんだろう。欧州も北欧ともなれば太陽光はとっても貴重らしいから、渋谷や新宿の日サロに行くお兄ちゃん、お姉ちゃんのノリでモルジブに行ってるのだ、きっと。
日焼けをしたくない私としてはUVケアをし、必死になって日影を探して歩く。どんな細い木の影でも利用する。幹の細い椰子の木陰で、顔だけしか隠せず両肩をジリジリ焼かれて泣いてる私の姿は、彼らからすれば私が日なたで一日中本を読んでる人を見て感じる以上に奇異な光景に違いない。いや、同胞・日本人が見てもおかしな奴だと思われるな。でも、サッカーで年がら年中焼かれてる私としては、これ以上黒くなりたくはないのだ。アメリカに行けばステイタス・シンボルかもしれんけど、日本で聞かれることは大抵、「よく焼けてますな。ゴルフですか?」なのだ。最近のゴルフ事情を鑑みるに、これはちっともステイタスとは思えん。
追記:モルジブのヴァカルファリで見つけた上の鳥。なんて名のトリか知らないけど、まるで哲学者のようにズ~ッと沖合を見つめていた。
毛があるから日焼けしない。羨ましい。