スマップが歌う『世界に一つだけの花』が嫌いだ。
うちのかみさんは好きでMDに落として聞いているけど、わたしはどうにもあの欺瞞というか嘘に満ち溢れた歌詞が好きになれない。
そうさ 僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ 
それ故にもともとオンリーワンだから“ナンバーワンにならなくてもいい”とは何たる欺瞞、いや勘違いも甚だしい。

私たちがそれぞれオンリーワンなのは当たり前のことだ。クローンじゃないんだから。それをなんか特別のことのように歌い一番を目指さなくて良いなんて、そんなことを少なくとも私は自分の子供には言えない。
なにも世界一でなくても日本一にさえなれなくても学校で一番だったり地域で一番だったり、もしかしたら家族の中で一番でも良いから何かに努力するのは、人が人として生まれて来て生きる上で当然のことであって、それをしなけりゃ犬猫(彼らだって一様じゃない)動物と一緒じゃないか! と思うのだ。

なんでこんな事を書いてるのかというと、一昨日の夜中にラジオから軽快なラップ音楽が流れてきた。ラップはそれほど好きな音楽ではないけど、なかなか軽快なノリで思わず引き込まれて聞いていた。しかし曲が終わって何か違和感が残った。その歌詞が良く聴き取れなかったのだけど、何だかすご~く不快な違和感が残ってしまい、昨日YouTubeで調べてみたらあった。
そして何度か聴き直したのだけど、やっぱりハッキリは聴き取れなかった。でも、この曲も私には「ちょっと何だかなぁ~」な歌詞なのだ。お暇でしたら聴いてみてください。既にご存じで「この曲、好きです!」という方もおられることを重々承知の上で、私が感じる違和感を書きます。

私は彼らが何に対して「余計なお世話だバカヤロウ」と言ってるのか、全てを聴き取れてはいないのだけど、聴き取れた分だけで思うに、ちっとも“余計なお世話”な話しだとは感じないのだ。
だいたいからして“余計なお世話”ってのは、どの程度の話しから指すのだろう? 少なくともこの曲の歌詞に出てくる範疇は“余計なお世話”ではないだろう。50歩譲ったとしてもバカヤローなどと吠えるほどのことじゃない。

曲のイメージを大切にし、ノリの良い言葉で韻を踏むことを優先して作られた曲なんだとは想像するけど、歌っていうのは自分のメッセージじゃないのかね? この曲を歌う彼らは、ホントにこんなこと(私には些細に思える)にいちいちバカヤロー!って思ってんのかしら?
コレが本音でメッセージだなんていうなら、今の世が無縁社会となるのもむべなるかな、と思ったのだった。