nazumado

画質が悪くて恐縮だが、上の写真は八丈島のナズマド。ここは流れが強いことでも有名である。激流に飛ばされそうになるマスクを押さえるダイバーの、吐き出す泡が真横に流れている。

何度かドリフトダイブが好きだとは書いているけれど、それはひたすら潮流に身を任せドンブラコッコと流れるダイビングだ。その潮流に逆らって泳いだり、その激流に流されたままピックアップされずに漂流しちゃうようなダイビングは御免蒙るわけで。
過去、私が体験したドリフトダイブのベスト3を書き残しておこう。

1位:ランギロアのティプタパス
2位:トラギリのミドルポイント
3位:メナドのブナケン周辺

ランギロア・ティプタパスもトラギリ・ミドルポイントも、まさに激流だった。

そんな激流を、先々月もアポ島のコゴンで味わった。
アポ島はサンゴの見事さやギンガメアジの大群など確かに素晴らしかったけれど、流しっぱなしのダイビングスタイルでは無かった(イクジットポイントが決まってる)のでペケ。だからランキング外。

そのアポ島でのこと。

あまりの流れの速さに、アッという間にイクジットポイントに到達してしまい、しばらく海底に留まってギンガメアジの回遊を待つことになった。
私はガイド君から着底&待機の指示が出たので、指示棒を海底に差し込んで身体を保持していた。すると私の横を必死でフィンキックしながら前進する男性が。
彼の前方30㎝くらいの所につかまるのに手頃な岩礁があるのだ。ジリッ、ジリッと彼は前進していく。まるでカタツムリが進んでるようだった。
「そら、頑張れ!あともう少しだゾ!」と彼を見ていたら、岩礁まであと数㎝というところで突然後方に流れて行くではないか。「ん?」と後ろを見ると、ナント、他のダイバーが彼の足をつかんでいた!
二人一緒に流れて行ってしまった。



二人はすぐに離れ、それぞれ別の場所でホールドしたのだが、その彼の足を引っ張ったダイバーは………。



apo

なんと、かみさんだった。

その後、ガイド君にしっかりとファーストステージを掴まれ助けられていた。

こらこら。
ピース! なんてポーズ取ってる場合じゃないっしょ!