エルニドに持参した「わたしの旅に何をする。」以来、すっかりタマキンガーになってしまった私だが、実はその前に「旅の理不尽」を入手していた。
この文庫本は小学館から出ているというので、小学館の知人に電話すると「売店で売ってる」との返事。7061957f.jpg

さっそくお願いし、届いたものを見てみるとページが黄色っぽく変色している。
さては売れ残りを押しつけられたか、と思ったら実は絶版になっていて小学館にあった最後の1冊らしい。

そんなの売ってもらっちゃっていいのだろうか? 資料としてしっかり保管しておかなくていいのか? 今になって「保存用の貴重な1冊だから返してくれ!」と言われても、私はちゃんとお金を払ったのだから(社販扱いだったけど)もう返さないぞ。

この本、熱烈な宮田珠己ファン(=タマキンガー)がいるそうだから、高価で買い取ってくれるのではないか? 彼の処女作であり入手はもう、ほぼ不可能な貴重な1冊なのだ。

過日、ニューヨークで日本の仏像・運慶が12億円で落札されたそうだが、1万円くらいで買うタマキンガーはいないだろうか。
いや、タマキンガーを自認するのなら10万円出しても本望なのではないか。
ファンというのはそういうものだろう。
大切に読んだので程度も極上です。ページが黄色く変色してるのはこの作品の歴史を物語っていることなので、気になるどころか重要なファクターとして認識ください。

そしてこの本を持ってタマキングこと宮田珠己にサインをもらいにいくのだ。「私はこの最後の1冊を10万円で落札したのです」と。そうすればタマキングもきっと喜ぶに違いない。
いや待てよ。10万円はまるまる私の懐に入ってしまって、彼の元にはわずかな印税しか入らないから嬉しくはないか? しかし、処女作最後の印税として有り難く受け取って欲しいものだ。





ということで「タマキンガーになりました」以来、すっかり文体がタマキングみたいになってしまった私だが、実はわたし自身もキングであったことをエルニドで発見した。








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カヤキングだ!







我が家の祖先が王家の出身だったとは!
遠い先祖は小さなボートに乗り、大海原を渡ってエルニドから新潟に渡って来たのだろう。上の写真はその旅立ちの日の記録が残されたものに違いないない。彼らがなぜエルニドの地を離れようとしたかはナゾだが、深く考えるのは止めておこう。







※注1:私は新潟生まれです。詳しくは私のプロフィールをご覧ください。

※注2:KAYAKING はカヤキング、と読むのではなくカヤッキングと読みます。カヤックをすることです。よって上記記述はまるでウソです。ご推察の事とは思いますが、念のために記しておきます。