タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

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aburazemi
火曜日。ちょっと早い夕飯を食していると突然けたたましいセミの鳴き声。我が食卓の至近であることは間違いなく、いったいどこで鳴いてるのかと探したらベランダの柱に止まってた。この至近距離ではその鳴き声けたたましく、テレビの音声も聞こえないほどなのだがしばらく鳴かせてやった。そもそも我が家の近所ではセミは激減してる。今年、これまでに聞こえたセミの鳴き声は2~3匹ほどだ。あと数年もすればパッタリと居なくなることだろう。そもそも人間ですら死にそうな暑さだしなぁ。

実はそのセミの鳴き声、ヒグラシの鳴き声が聴きたくなって近郊の温泉地まで行ってきた。あの ♪ カナカナカナカナ ♪ と鳴くヒグラシの大合唱が聴きたかった。ヒグラシが我が家近所から姿を消して何年になるだろう? 20年くらい?
温泉に浸かってビールを飲みながらヒグラシの鳴き声を聴いていたけど、ちょっと少なかった。ところが翌朝、やっと空が少し白み始めた頃、森林はヒグラシの大合唱に包み込まれた。猛暑日の夕方は、ヒグラシが鳴くにはまだ気温が高かったんだろう。ヒグラシは気温が高い時は鳴かない。

寝ぼけた頭でヒグラシの大合唱を聴きながら、いつの間にかまた夢の中へと再び眠り込んでしまったのだった。


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今年の東京は猛暑だというのにセミの鳴き声が少ない。いや、東京というより我が家の近所、と言った方が正確だな。とにかく、我が家の近隣では例年のあの喧しさは今年は無い。
何年か前にも、やけにセミの鳴き声が少ない年があった。
また、やたらミンミンゼミの鳴き声が多い年や、ミンミンゼミの声はほとんど聞かれずにアブラゼミやツクツクホーシの鳴き声が多い年もあった。

セミは地上では1~2週間しか生きていないで、そのほとんどを土中で過ごす。種類によって異なるようだけど、だいたい2~4年を土中で樹木の根っこから樹液を吸って生きている。

つまり今年を過ごしたセミが卵を産み、それがセミとなって再び地上に出てくる数年後もまた、セミの鳴き声は少ないってことで、それが繰り返されていつの日か、セミの鳴き声がまったく聞こえない年ってのが出てくるんだろう。
なんか寂しいな。

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