ACジャパンのCM。
「部屋の電気はこまめに消そう」も「被災地の人が本当に必要なものは何か考えよう」も「むやみに買い占めるのはやめよう」も解るけど、「無駄な通話やメールはひかえよう」ってのがどうしても理由がわからん。
確かに無駄なことはそもそもする必要ないのだけど、無駄な通話で被災地の人たちの必要な通話が困難になるからってんだろうか? それならわからんでも無いけど、そんなこと言うなら、それこそくだらないテレビ番組流してないで一日数時間でも放送自粛(NHKを除き)するべきじゃないのか? 局側が使う膨大な量の電気も受け手のテレビ点ける電気も節約出来て、部屋の電気消させるよりずっと節電効果は高いと思うが…。
それはさておき……。
1日、宮城県気仙沼の沖合に流れる瓦礫から犬が救出されたそうだ。3週間も海上を漂っていたわけだけど、よくぞ生き延びたものだ。
かれこれ5年ほどむかし、私も漂流したことがある。もう何度かその事は書いたので、「またかよ!」と言われそうだから、詳細は省略。(もしも知らない&読みたい方、おられましたらコチラから)。
上の写真はその時のもの。島民が総出で私たちが無事に島を離れるのを見送ってくれたのだった。
で、本日書きたいのはそんなことではない。いつもどおりの枕話です。
ジャッキー・チェンが東北大震災の義援金として彼の全財産を寄付してくれるそうだ。ナント!総額260億円ナリ。
その前日にはソフトバンクの孫社長が100億円寄付したというが、金額の多寡うんぬんではなく、外国人であるジャッキーが全財産を日本のために送ってくれるってことは驚きを通り越してる。
彼の日本好きはとても有名なことだけど、それにしても財産全部ってのは嬉しさや驚きを通り越し、もうただただ驚愕。神様だって裸一貫になるまでのご慈悲をくれたもうことは無いだろう。
かたや……。
その日の食べ物にも困るアフリカの村(モザンビーク)で、村人達がなけなしのお金を集めて日本に送ってくれと持ってきてくれたそうだ。その額849円。送金手数料の方がきっと高いだろうと思うが、その気持ちを有り難く受け取るべきだろう。
中には「お金が一円もなくて寄付ができなくてごめんなさい。。。 せめてはっぱやしま(とうもろこしの粉)探してくるから、 日本で食べ物に困っているかたに届けて欲しい」(現地で頑張るプラ子さんのブログより原文まま)という人もいたそうな。読んでて涙が出てきた。
ジャッキーやアフリカの村人の話を知ると、私たちはいったい何をやってるのかと恥ずかしくなってくる。もう寄付をしたとか金額の多寡のレベルの話しではない。心の問題だ。
「部屋の電気はこまめに消そう」だの、「被災地の人が本当に必要なものは何か考えよう」だの、「むやみに買い占めるのはやめよう」だのと、連日連呼されなくてはわからんような国だったのか、日本は。
連呼されていても、それでも“我、関せず”なやからがなんと多いことか。