ガヤという生物をご存じでしょうか? 一見すると植物のように見えますがヒドロ虫という、イソギンチャクのうように毒の触手を持つ海中生物です。
私が生まれた新潟の、佐渡ではこのガヤのことをトットノケ、と呼んでいました(今は何と呼んでるか知りません。昔の事です)。
トットとは鳥のことでして、ケはそのまま毛です。つまり鳥の毛、ということですが、確かに海の中に鳥の羽が落ちているように見えます。
このトットノケに触れるとビリッとした痛みが走ります。そうですねぇ、クラゲに刺された痛みに似ていますが、あの痛みよりは若干軽いです。
上の写真はそのガヤの仲間でシロガヤです。
海中の生物にむやみに触らぬようにと、ダイビングの際にグローブの着用を禁ずる地域はけっこうありますが、先回訪れたモルジブもそうです。
今回のトラギリで、オーバーハングの下でクリーニングされて気持ちよさそうにしてるマダラハタを見つけました。ソ~っと寄っていってカメラを構えたとき、右手の甲にビリッと痛みが走りました。
そう、このシロガヤがあったのです。小さくて気付かなかった(泣)。
で、こんなんなっちゃいました
ほんの一カ所を刺されただけなのですが、思わず海中で擦ってしまったので患部が広がってしまったようです。クラゲやこのガヤのような触手系毒に触れてしまった時は、けっして擦らず大量の流水でまずは洗い流し、その後に処置をするのが正しいようです。
でも、そんなことはまず出来ません。なぜなら海中に水道の蛇口は設置されていませんから。
あのピリピリした痛みを擦りもせず我慢してダイビングを終えられる人がいたら是非とも会ってみたいものです。
ところで私が子どもの頃、その佐渡ではこのトットノケに刺されたら女性の陰毛で擦ると治ると言われていました。
私が「男のチン○ンとこの毛じゃダメなのか?」と聞くと、女じゃなきゃダメだと言います。さらに私が「誰にお願いしたらいいんだ?」と言うと、「かあちゃんに頼めばいいねっか」と言います。
そんなモン、頼めるわけありませんよねぇ~。
私はこの、子どもの頃に聞いた話が本当なのか、今回どうしても試してみたくてかみさんにお願いしてみました。
はたかれました
佐渡では今でもそう言われ続けているのでしょうか?
私は真実をどうしても知りたい!