タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

タグ:オニダルマオコゼ

海底に近づくとガイド君が何やら岩を指している。岩を見せてくれても面白くは無いから、きっと何かいるんだろうと思いながら海底近くまで潜行しても、私には何がいるのか分からない。しかしよ~く観察してたら岩が膨らんだ。

岩が膨張するってのは変だね。

岩ではなかった。

オニダルマオコゼだった@屋久島・お宮前。。

コレ↓


onidaruma

わっかるかなぁ~。わかねんだろうなぁ~。by:松鶴家千とせ。

と、千とせさんも言ってることなので、図解も入れちゃう。

onidaruma2

ちょうど脇腹にあたる部位が呼吸のたびにゆっくりと膨らんだり戻ったりしてるので分かったのだった。

ちなみにコイツ、チョ~猛毒ね。そんな浅いところには居ること無いとは思うけど、裸足で踏んづけたりしたら大騒ぎどころじゃ済みません。ヘタすりゃ死にます。
このオニダルマオコゼ、お腹プックリできっとご懐妊中なんだと思う。

ところで昨夜。テレビでマタハラの特集やってた。マタハラ、ご存じ? マタニティー・ハラスメントの略だそうな。その番組観てたら途中でアホらしくなってきてチャンネル替えてしまった。ハラスメントだと涙ながらに訴える人が何人か出てきてたけど、正直言ってアタシにはその訴えてる内容がちっともハラスメントとは思えなかったのも多かったから。
マタハラ以外にもセクハラだのパワハラだのあるけれど、それらの根本は“受け手にとって嫌なこと、精神的苦痛を与える言動”にある。確かにそれは良くないことではあるけれど、何でもかんでも“気分害すること”を十把一絡げでハラスメントだ!と騒いでるような気がしてならない。社会に出れば嫌なことなんかワンサカある。

社会的に弱く排除されやすい女性が、ハラスメントという言葉でそれを利用してるように感じる。強者、権力者は当然にして弱者を守るべきだし、まして男であるならば女を守るのが勤めであるはず。ナンチャラハラスメントがはびこるのは、その男が男の勤めを果たせなくなってるのもあるのかもしれんなぁ。

今朝、ニュースを見ていたら沖縄でダイビングをしていた男性がオニダルマオコゼに刺されて亡くなられたそうです。
oni_darumaokoze1
ダイビングをしてるというと「サメとかに襲われないのですか?」なんて聞かれることが多いのだけど、そのたびに「ダイバーにとってはもっと怖いサカナがいるんですよ」と答えている。
右写真がオニダルマオコゼだけど、これ以外にもオニオコゼ科やフサカサゴ科のサカナは背ビレに猛毒をもっているので怖い。
そういえば毒は持ってないけど、抱卵中のゴマモンガラに襲われたこともあった。懸命に逃げる際、カシッ!カシッ!っと私に噛みつこうとする歯が噛み合わさる音が聞こえて、ホント怖かった。

この猛毒を持つオコゼやカサゴの仲間達は、みな擬態を使って身を隠すようにしているから始末に負えない。
「ホラ、そこにいるから気をつけてね」と指示棒で指し示されてもすぐには解らない。上の写真くらいの奴ならなんとか解るけど、さて下の写真、どこに居るかお解りか?

onidaruma


ガイドさんの手が写っているけど、このガイドさん、ナント!オニダルマオコゼの下アゴをコチョコチョしてるのです!(子供は真似しないように! ってフツーはしないか)。
こんな所でバランス崩し、いやバランス崩さなくても知らずに手を着けば一発でアウトだ。私は基本的にグローブは装着しないけど、していても毒針は貫通するだろうなぁ(汗)。

ちなみにこのオニダルマオコゼ、食すとかなり美味らしい。こんど見つけたら捕まえてくるか。・・・・・・・無理だな、やっぱ。



亡くなられたダイバー氏には、ご冥福をお祈りします。










このページのトップヘ