わたしは二度寝して、さっきまで見ていた夢の続きを見ることが出来るという、とっても素晴らしい特技を持っていたのに、最近は目覚めた後で夢を覚えていることが少なくて、その特技を発揮することが無くなってしまった。
というか、時には続きを見たい夢も見るのだけど、二度寝する時間的余裕がない。それと、年を取ったせいか二度寝すること自体が難しくなった。一度目が覚めると寝付けないのだ。なんか悲しい。
夢ってやつは、さぁこれから! って時に限って目が覚めるもんだ。怖い夢でもそうだけど、嬉しい夢でも、とっても素敵な女性が登場してきて、さぁこれからムフフフだ~い!って時に目が覚める。
そんな時に続きを見られるなんて、素晴らしい特技だと思うでしょ? ところが残念至極で、その特技を発揮できても、その夢の続きが希望通りになることはまずないのです(泣)。
綺麗な女性は再び登場してくれるのだけど何処かに行ってしまうか、他のカッコいい男が登場してきてかっさらって行ったりするのだ これがわたしの潜在意識ってことも、なんか寂しい限りだ。
昨日、レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙の『インセプション』を観てきた。最高に面白かった!
人の夢の中に入り込んでアイディアを盗む…っていう物語の骨子は平凡だけど、夢の中で更に夢を見させて、その中の夢の中にまで入っていく…っていう、まるで深層心理のヒエラルキーを追いかけているようで、見応えがあった。
当然、夢だからしっちゃかめっちゃかなシーンもバンバン出てくるんだけど、だんだんどっちが夢の中で、どっちがリアルの世界なのか判らなくなってくる。
劇場を出てからエレベータの中で、「なんだかサッパリ判らなかったね」と話し合ってる初老のカップルがいたけど、映像だけ追っかけちゃうとこの物語にはついていけないです。あの「マトリックス」のように、リアル世界とバーチャル世界が明確じゃないから。
それと、“夢を共有する”ってところがバーチャルの世界に馴染んでいない世代には理解しづらいんだろうな。自分の夢の中に他人の夢が重なってくる…なんて、なかなか概念的に捉えづらいよなぁ。でも、私には最高に面白かったです。結末もコマの回転に含みをもたせていて、クリストファー・ノーランという監督(脚本も)は、なかなかですな。
このコマの部分はネタバレにもなっちゃうので、これ以上は書きません。
夢の世界に興味のある方は必見です。夢に興味がなくても面白いけど。