ベリーズに生きるサカナたちは、人間を恐れず馴れ馴れしいほどに近寄ってくる。その点ではカメラ派ダイバーにはとっても嬉しい海なのだけど、哀しいかな一番写真に残したかったカリブ固有種などは、それほど親しくはしてくれなかった(泣)。
前回、女性がナースシャークをダッコしているのを紹介したけれど、その時、写真を撮ってる私の足(フィン)の下に何かが潜り込んできた。何だろうと見てみればナースシャーク。
私のフィンの下なんかに潜り込んでいったいどうしたいというのだ?

ポイントによってはフィーディングをしていたので、そのせいでダイバーに寄ってくるってこともあるのだろうけど、それ以外のポイントでもサカナ達はダイバーを恐れなかった。そしてフィーディング対象外のサカナ、例えばカニや大きなエビ、そしてカメ(これらは魚じゃないけど)などもダイバーが触ろうが逃げもしない。中にはダイバーのの横をすり抜けようとし、イケナイ・ダイバーに掴まれて水中スクーターのように推進力代わりにされるカメやハタもいた。


こんなことやっていて、いつかサカナたちに愛想尽かされるんじゃないかと思うのだけど、どうなんだろう? もしかしたらサカナたちは意外と楽しんでるのかもしれない。
こんな海域だからか、今回のダイビングで私は今まで願っていて一度も実現無かったことをようやっと体験できた。
それは海中でのイルカとのランデブー。

ダイビング中にイルカの鳴き声を聞くことは何度かあったけれど、姿を見られたのはほんの一瞬だったり、いつも海面でだけだった。
それが今回はイルカくんたちの方から私たちに近寄ってきてくれた。まるでどんな輩が来てるのか調べるかのように。
イルカくんたちはしばらく私たちの周りを泳いだのち、「キューイ、キューイ」とひと鳴きしてビュ~ンと去っていった。そのスピードの速いこと! アッという間に見えなくなってしまった。
あの時の「キューイ、キューイ」はイルカ語の「じゃあね、バイバイ~」だったのかも。
もうすこし仲良くなれたらマウスピース外してチュッ
