北アルプスを歩き回っていた頃、ハイマツ林の中で雷鳥に何度か遭遇した。かれこれ数十年前のことではあるけど、天気が悪くなり、ガスがかかったり小雨が振り出したりすると、ハイマツの中からヨチヨチと出てきた。時には小さな可愛い雛とも遭遇した。
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そんなライチョウを見たいと、愚息1号の嫁さんはしきりに言っていたが、アタシたちが立山を訪れた時はドピーカンの晴天続き。「こんな天気じゃ雷鳥は現れないよ」と教えてあげたけど、そもそも室堂周辺の整備されたハイキングコースでお目にかかることは不可能だろう。
今ではどうかワカランけど、当時の北アルプスにはいたることろでライチョウの姿を見ることが出来た。しかし、当時から中央アルプスでは絶滅が危惧されだしていた。
今日の新聞に中央アルプスの駒ケ岳に、長野市と那須町の動物園にいたライチョウ22羽が野生順応した後に放たれたと書かれていた。
その中央アルプスのライチョウが減った要因は、猿だったかネズミだったか、他の野生動物に捕食されているのではないか…というものだったと記憶する。そもそも何でライチョウが減ったのかを突き止めずに放鳥しても意味ないんじゃない? なんか可哀そうな結果が待っているような気がしてならない。

ちなみに話はコロンと変わるけど、上の写真は綿毛になったチングルマ。花が咲き、種を付け、その後はこのようなモフモフの姿になるんだそうな。綿毛が咲くそばで、まだ可憐な花も咲いていた。
chinguruma