hoshionsen
週末、群馬県の法師温泉に行ってきました。
このお宿、ホームページによれば140周年だということで、開業は明治8年だそう。実は40年ほど前にこのお宿であったテレビ・ロケの取材に同行し宿泊したことがある。その時の薄らいだ記憶をたどれば、当時のこのお宿の半分ほどはまだランプの部屋で、残りの宿泊部屋も裸電球が一つぶら下がっているだけの薄暗い部屋だったと記憶する。宿の裏手には短いロープ塔が一機設置された小さなスキーゲレンデがあった。周囲には立派なスキー場がたくさんあるから、スキー目的でこの宿に泊まるとは思えない。きっと長逗留する湯治客のために造られたと推測。
hoshinoyueditそんなお宿にどういうわけか、かみさんが「行ってみたい!」というから来たのだった。各部屋はすっかり綺麗で立派な旅館部屋となっていたけど、名物の法師の湯は当時のままだった。右の写真は当館のホームページより無断借用です。

けっこう早い時間に着いてすぐに行ったら、すでに4名ほど入浴していて、しかもそのうちのお一人は女性。そう、この湯殿は基本混浴で、一日のうち夜間の何時間かが女性専用となるのだった。洗い場も無い(=カランが一個も無い)湯に浸かるだけが目的の湯殿なのだ。だから湯から目だけを出して獲物を待ってるワニ(男)がたくさんいても不思議ないのだが、アタシはドギマギしちゃって早々に出てしまった。夕食後にもう一回入ることにして。
そういえば以前、谷川岳登りに来た時に、やはり群馬の温泉に泊ったのだけど、その時の宿も混浴だった。そん時は湯舟から出ようとした時におばちゃんが入ってきて、話し込まれ、湯あたりしそうになったのだった。群馬県は混浴好きなのかね?

このお宿の廊下には、いまは亡き上原謙と高峰三枝子が一緒に入浴している大きなポスターが貼ってある。40年前にここに来たのは、このポスター写真が撮られた関係でのロケだったのだ。遠い、遠~い昔のお話し。