「おぬし、なかなかやりおるのう」などと使われる“おぬし”ってのは、“あんた”とか“おまえ”的な意味合いだけど、ある場所にデンッと構えているヌシは“主”、すなわち君主、てっぺんに居る者を指す。同じヌシでも目線が上下異なる。“お”が付くから尊敬語になるかと思いきや、“お”のある方が同等か見下した言葉で“お”の無い方が目上の方への称となるのはこれ如何に。

それはさておき、海の中でも目線が上向くヌシがときどき居る。

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バラクーダ@トランバン・沈船

ここではちょっと有名なバラクーダらしい。いっつもこの周辺を悠然と泳いでいるんだそうな。私のことなどまったく眼中に無いようで、私のそば1㍍ほどまで彼の方から寄ってきた。これほど堂々と寄ってこられると、正直ちょっとビビった。
餌付けでもしてるのかと聞いたら、かつてはしていたけど今ではまったくやってないそうな。ダイバーが多すぎて慣れっこになってしまったのかな。それにしても根性の座ったバラクーダだ。