
高校時代、ワルで名高い学校のサッカーチームと対戦した。出てきた選手のほとんどがリーゼントだった。そのリーゼント、どうやって固めたのか分からないが(たぶんチックだと思う)、みんな汗だくだというのにまったく崩れないのだった。後半戦になっても当初のスタイルを保っていたのだ。
額から10㎝ほども前方へと突き出したその前髪は、最後まで走るたびにビヨンビヨンと上下に揺れ、垂れることはなかったのだった。
そのビヨンビヨンがあまりに滑稽で、笑いをこらえるのが大変な試合だったのだった。結局、勝ちはしたがあれは笑いで相手の戦力を喪失させようとする作戦だったのかもしれない。そういえばあいつら、ヘディングしてたかしら?
今ではほとんど絶滅危惧種となりつつあるヤンキーだけど、海中にはまだいる。しかも怖くない。と~っても可愛い。
コメント