とあるシミュレーション・ゲームにハマってて、雨でボールを蹴りに行けない土曜日などは一日中遊んでることもある。ゲームだから途中でミスに気付けば、ちょっと前に戻ってやり直すことも出来るから、負けることはまず無い。(そんなゲームやっててオモロイのか?と思うでしょ? それがオモロイの!)
さて。
ゲームでなく、もしも自分の人生で、過去に戻ってやり直せるとしたら……。
ひさびさの読後感想でございます。
この『戻る男』(山本甲士著・中公文庫)はタイムスリップのお話し。とある人物から過去に戻ってやり直したいことは無いかと持ちかけられ、主人公はお金を払って過去に戻り、その時の忌まわしい過去をすげ替える。
読み進む内に「モシモ、オレガカコニモドレルトシタラ、イツノ、ドノバメンダ?」と考えた。
ところが無いのだ。一応あるにはあるのだが、この小説の中では、過去を変えることで現在に影響が出るような事は出来ないという。
例えば、気に入らない上司に酒の席でくだをまいて喧嘩になったあの時とか(=結果、昇進が遅れた)、○○○○に××××しようと思わず言っちゃった時(=結果、△△△が出来ちゃった)とか。(物語では中盤以降、現在に影響するような過去を変える場面も出てくる)
例えば、女の子から「好きです」と告白され、思わず「お前なんか大嫌いだぃ!」と言っちゃって泣かしちゃったような過去は、その時に戻って「ごめんね。もう付き合ってる人がいるの」と嘘言って断ることは可能だそうな。(タカラガイ注=私には女の子泣かしちゃった過去なんてありません!)
さて戻って……。
考えるに現在に影響しないような変えたい過去が、私には思いつかない。それだけ幸せな人生を歩んできた…ってことなんだろうな。(単に鈍感なだけ…という声も聞こえるような気がする)
私には、もう一回人生をやり直せるとしたら戻りたい年代はあるけれど、過去の言動の一部(瞬間)をお金払ってでもやり直したいという場面がない。そんな場面のある人がいたら、それはある意味しあわせな事なんだと思う。ネタバレになっちゃうからこの辺でやめとこ。最後は思わず「ホ~ッ!」な見事な結末でありました。
しかし、“今の私”は“過去の自分”の積み重ねであることも忘れてはいかんよね。
今回は( )=注釈多く申し訳ない。文章、推敲する時間が無く………。(言い訳)
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