今日はひっさびさに読後感想などを。
なのでちょっとお堅い内容となりますのでご了承をば。
『軍師の挑戦』上田秀人著。
この人の作品読んだのは初めてかもしれない。読んだ記憶が無いのだ(本屋にはいっぱい並んでるのに)。
本屋でちょこっと立ち読みして惹き込まれて買ったら、とても楽しめた。
短編集なのだけど、千利休や勝海舟、福沢諭吉などの私の知らない側面から書かれていて一気に読んでしまった。
先日、歴史は面白いってことを記したけれど、これだけ歴史に造詣深ければ、京都や奈良なんか旅したら楽しくてたまらないだろうなぁ、と思う。
しばらくこの人の作品、読み続けてみようと思います。
中学校の歴史の勉強も、こんな人に習っていたら世の子どもたちは歴史大好き少年になるに違いない。
ちなみにこの本の最後に納められている作品の中にこんなくだりがあった。
「国を背負うだけの器量がない奴に、政(まつりごと)を任せるほどの悲劇はない」。勝海舟の言葉。彼が本当にこんな言葉を残したかどうかは分からないけれど、まさに今の日本を見るようだと思った。
知識レベルがトップクラス(人間性は?)の集団=(霞ヶ関)を動かすには、国を背負っているという器量や度量が絶対条件だとあらためて感じ入った。
昔の人々に倣うことは本当に多いものだと痛感。お薦めの一冊となりました。
コメント