城崎温泉に向かって京都まではたどり着いたのだけど、大雪の影響で鉄道は全て運休に。
そのまま帰っても良かったのだけど、かれこれ15年近く京都を散策していなかったので一泊することにした。
京都は昨年、大文字焼きの送り火に陸前高田市の松を薪として使用することを放射能汚染を嫌って中止した経緯がある。(結局その松は成田山新勝寺が護摩焚きで使った)
「福島から来た」なんて言ったらきっと、部屋は空いていても泊めてはくれんのだろう。ヘタしたら棒で突っつかれて追い返されそうだ。
そんな土地に金を落とすことは非常に不本意ではあったのだけど、来ることはちょくちょくあってもいつも仕事で、のんびりすることなんかないから一泊することにした。
大混雑の京都駅窓口でワサワサと払い戻しの手続きをし、泊まれる宿をようやっと祇園近くに見つけた(なにせ土曜日)。
しかし………。
老舗の雑炊屋に夜の食事の予約電話をすれば「店は19時までの営業だから受けられない」と言う(やる気あんのか?)。ようやっと見つけた宿に今夜の宿泊をお願いすれば開口一番に「もうキャンセルは全額お支払いとなります」。(いま宿泊をお願いしたばかりだろう!)
駅も公園も寺院などの観光施設も、およそトイレに紙は設置されていなかった。ティッシュの自販機は設置されてたけど。
なんか全てにおいて、“来させてやる”、“売ってやる”、“泊めてやる”、“食わせてやる”、“使わせてやる”的な印象を受けた。
そんなだからこそ京の文化が今に残るのだろうが、文化としてはそれで良くても商売としてはどうなのか? それでも今年、軒並み家電メーカーが赤字に転落する中で、京都の企業だけは好調だってんだから、商売としてもタカビーの方が良いのかもしれん。
そんな京都を軽蔑しつつ、それでも雪の残る京都はとっても綺麗だった。
外人さんも、しばしの沈黙の後、「アメィジ~ング!」。
そりゃ「アメィジング」だろう。日本人の私ですら感嘆ものなんだから。
私が雪を載せた寒椿にレンズ向けてたら、外人さんもシャッター切ってた。わび(侘)とかさび(寂)とか、判るんだろうか?
全ての移動をバスで行ったのだけど、いやはや京都のバス路線の判りづらいことったらない。そのバスは全線220円の均一料金なのに後ろ乗りの降車時に前で支払うシステム。どうせ均一料金なら前乗りの前払いにして後ろから降車させればいいものを。
だから、その度に地元らしき人を見つけて聞かなきゃならんかった。これが前乗りだったらバスの運転手に確認することも出来るのに。
いちいち観光客に聞かれるのが嫌で、わざわざ後ろ乗りにしてるとしか思えんかった。ほんとにスカポンタンな街だ、京都は。
京都ボロカス書いてますが、それでもしばらく京都報告続きます。たぶん。
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