昨夜は雨の中を国立劇場まで出向いた。
国立劇場の中に入ったのは、小学校時代の歌舞伎観劇以来だった。およそ私が足を運ぶことは縁の無いであろうこの劇場なんだけど、昨夜は知人の頼みで地唄、舞、囃子、長唄といった、日本の伝統芸能を観に行ったのだった。

chika_yosimura


興味は無かったと言えば嘘になるのだが、今まで一度も観たこと・聞いたことがなかったので、知らずして語る無かれをモットーとする私は(←ウソ)、「一度くらい観ておいても良いだろう。寝ちゃうかもしれんけど」と雨の中を半分嫌々で出向いたのだった。
頂いたパンフレットには、
唄・三弦=人間国宝 富田清琴  囃子・鼓=人間国宝 堅田喜三久  唄=人間国宝 宮田哲男
と、なんだかこんな機会でもなければご尊顔拝めることもないような方々のお名前があった。
白状すると途中でちょっと舟を漕いでしまったけど、やっぱり迫力は伝わってきた。

昨年は初めて能に接したけど、能も歌舞伎もこの長唄や地唄、舞などという日本の伝承文化は、日本の財産だと思う。これらの文化が途絶えることなく、いつまでも残っていて欲しいと思う。
きっと私もあと20年くらい年齢と人生経験を重ねれば、これらの良さが判るようになると思うのだ。いや、そうなりたいと思うのだ。