先週末、子供たちの絵画入賞式典に出席しました。あいにくの雨模様のなか、会場となるホテルに向かう途中で私の前を真っ白なシャツに吊り半ズボン、そしてこれまた真っ白なソックスに革の靴というお洒落した子供と、これまた一張羅と思わしき(失礼 m(_ _)m !)洋服姿のお母さんが歩いていました。「きっと入選した子供とそのお母さんだな」と、ピンッと来ました。
この絵の選考会はかれこれ39回目だそうです。ずいぶんと昔からやってるんですね。後援は国土交通省なんですが、国交省とすれば港やそこに浮かぶ漁船なんかを題材に描いて欲しいのでしょうが、残念ながらカメやイルカ、ペンギンやカラフルな魚たちの作品がほとんどです。

しかし今回は、東日本大震災の津波や、震災で破壊された港や家の様子が描かれた作品もありました。
私はこの展覧会に何度か出席させて頂いているのですが毎回感じることは、とにかく皆、絵がとても上手なのです。上手な作品が選ばれているのですから当然といえばそうなのですが、それにしても巧い。子供の描いた絵とは思えない作品ばかりです。
絵の巧拙だけならば、それは日頃の努力の賜と言えるでしょうけど、絵の構図ですら「ホントにこの子がこの構図を思いついたの!?」と驚くものすらあります。
子供の発想は、時として大人の常識を覆す事がありますが、「イヤハヤなんとも……。参った!」と、いつも感じるのです。
まるっきし子供の独創とも思えず、多かれ少なかれ周囲の大人の助言はあったのだろうと想像に難くないですが、この中から未来の画伯が生まれることを願います。
入選、おめでとう!
しかし、一番嬉しかったのは当の子供たちよりその親御さんたちだったのでしょう(笑)。

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