isokonpeitou


写真はイソコンペイトウガニです。
この子のようにジッとしていてくれれば楽なのですが、チョロチョロ動き回る奴は、そのシャッター・タイミングが本当に難しい。むかしはアナログ・カメラだったのでシャッター・タイミングに加えてピントも合わせなくてはならず、今でもときどきお見かけするアナログ一眼レフで水中撮影してる人なんかに会うと神様のように見えてしまいます。

さて私のカメラなんですが、夜間撮影時はフラッシュが数回点灯されてピントが合わさり、その後にシャッターが切られて撮影完了となります。nisikiteguri
先回のレンベでニシキテグリのポイントに潜りました。ニシキテグリは夜行性なので、夕刻から潜ります。エントリーして数10分もしないうちに海の中は闇に包まれました。
この時、ニシキテグリたちは産卵期を迎えてまして、あちこちでカップルの姿が見かけられました。ジ~っと見てるとカップルは、ダンスするようにサンゴの上まで昇っていって産卵&受精しました。
私はその瞬間を撮りたかった。ところが先に書いたように、シャッターが落ちるタイミングがどうしてもひと呼吸遅れるのです。その遅れるタイミングがいつも一緒なら何とか対応のしようもあるのですが、その時々によってシャッターが落ちるタイミングが異なるのです。

結局、彼らの愛の瞬間をカメラに納めることは出来ませんでした。
まぁ、彼らからすれば「こんな大事な秘め事の瞬間にフラッシュたいて写真なんか撮るな!」ってなところでしょうな。だから、私がしっかり脳裏に焼き込むだけで終えて良かったのかもしれません。