昨日の帰宅途上のこと。
小田急線新宿駅は、ほかの主要終着駅と同様に降車と乗車がそれぞれ専用ホームで分けられている。乗車用ホームで待っていたわたしは、到着した電車のドアが開いたので乗り込んだ。
私が電車の中を歩いていると、反対側からやはり車内を歩いてくるオバサンの姿が目に入った。目には入っていたけど、私はそのオバサンを無視した。さっさと降車側のドアから降りるべきだと無言の教授を与えたのだが………。
「降りる人が先でしょ!」。
彼女は私が彼女の行く先を塞ぐようにしたことが腹に据えかねたらしい。
しかし、私からすれば降車側のドアが開いてるんだから、さっさとそっちから降りれば良いものをわざわざ電車内を歩いてきてこのセリフを吐かれれば、当然ながらムカつく。
ムカッと来たからいっぱつ説教かましてやればよかったのだけど、ちょっと考え事してたのでとっさに言葉が出てこず、タイミングを逸してしまったのだった。
昔だったら追いかけて行ってでも、ひと言ぶちまけていただろうと思う。
やっぱり丸くなったのかなぁ? いや、たぶんそんな気概も無くなったんだろう。それとも頭脳判断スピードが落ちてきてるのか? 後者のような気もするが……
上の写真はダンダラハゼとテッポウエビ。
砂地の穴を寝ぐらにする彼らは共生してることが多い。すなわちルーム・シェアリングですな。種族がまるで違うのだから同棲とは言えんだろうと思うのです。
お馬鹿なオバサンと知的なジェントルマン。これまた種族は違う。
その精神的厚顔さといい肉体的圧力といい、電車の中での椅子取り合戦ではオバサンに軍配が上がるだろう。
このハゼとエビのように仲良く共生する方が、お互いの精神衛生上は宜しいこと間違いないとは思うのだが、なぜか人間界では共生する、ってのは難しい。それが出来たらとても素晴らしいのに。
海の中ではこのハゼとテッポウエビ以外にも、いくつも共生生活を見ることが出来る。だけれども、こと人間界にいたっては同じ人種同士でいがみ合ってる。最近じゃぁ、朝鮮半島を分断した愚かな人々がにわかにきな臭くなってきたけど、地球上じゃいつでもあっちこっちでいがみ合ってる。
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