高校3年の時だった。ちばてつやの『あしたのジョー』を読んで猛烈に感動した。ホセ・メンドーサとの死闘を終え、グローブを白石葉子に渡したあとのあの最終場面、片止めの最終ページを開いたときには鳥肌が立った。
ということで、あしたのジョーの話しはここまでで、海の中へと高飛び込みのように話しは飛ぶのだった。
さて、ゲンゲという魚の話しを以前書いたけど、今回アニラオでまさにそのゲンゲではなかろうかと見まがうばかりのサカナに出会った。
こいつ↓
なんともグロテスクな、奇怪なお姿。しかし、ゲンゲは深海魚なんで私たちが潜れるような場所で遭遇することは有り得ないのだ。
ということはコイツは誰だ? ってことで、船に戻った時にガイドさんに聞いたら、驚くなかれ、ジョーフィッシュなんだそうな。
未だかつてジョーフィッシュの全身を見たことなかったけど、こんなお姿だったのね。
わたしはジョー君をハゼの仲間だと思っていたのだけど、この姿見てハゼってことはないな、と思い調べてみたらアゴアマダイ科だった。アマダイの親戚だと言われれば確かにそんな姿形ではある。
しかし、いつもだったら穴の中からだらしなくクチを半開きにしてこっちを睨んでるジョー君が、穴から抜け出て全身を晒してるなんてビックリした。
自分の巣穴が分からなくなったんだろうか? 「泳げジョー! 巣穴はどっちだ!」なんて丹下段平ならぬゴマモンガラあたりに言われてたかもしれん。(と、言うことで前振りの意味、お解りですね?)
しかし全身見せてもらっても、ちっとも色っぽくも可愛くもないぞ、ジョー君。
キミはやっぱり穴の中からクチを半開きにしてギョロリとダイバー睨んでる方がオバカっぽくてキュートだ。
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