我が家のトイレには馴染みのダイビングショップで戴いた『月刊ダイバー』のカレンダーが貼ってある。今月はタイ・タオ島のジンベエザメだ。
そのタオ島には8年ほど昔に行ったことがあるが、残念ながら彼には逢えなかった。
カレンダーに登場しているジンベエ君は、ギンガメアジのトルネードを従えて見事な体躯をうねらせている。真正面からとらえた見事なカットだ。著作権の問題があるのでお見せできないのが残念だ。

このジンベエザメに逢いたくて、2年前に遠路はるばるメキシコに渡った。(その詳細、ご興味あればコチラから)
ご覧のように待望のジンベエザメには逢えたのだが、写真がイマイチ(泣)。何故かと言い訳をさせてもらえば、カメラが悪かった。(腕じゃない!)

jinbe

ジンベエが大きすぎて全身を写し込めないのだ。ならば被写体(ジンベエ)から引けば良いじゃないかと思われるかもしれんが、悲しいかな透明度が悪くて引けない。プランクトンが多いために5~6mの透明度しかなかった。
上の写真のように併走して撮影するのだけど、この至近距離でシャッター押せば写ってるのは目だけだ。これで全身を写し込もうっていうほうが無理ってもんだ。
ワイドコンバージョン・レンズ購入を決意したのはこの時だった。コンデジにワイコンとは、なんともバランスの悪い組み合わせではあるけれど、その後のマナティ撮影時に威力を発揮したのは言うまでもない。

ところでこのジンベエザメ。最近じゃ伊豆あたりでも目撃されているようだが人を襲うことのないおとなしいサメだ。
彼らが軽~く泳いでるスピードは、私たちがフィンを履いて全力で泳ぐスピードくらいなので、写真撮影時は上のように併走しての全力スイムとなる。これがけっこうキツイ。あっちは散歩してるのに、こっちは全力疾走で彼の散歩を追いかけているようなものなのだ。

エビスザメと呼ばれていたこともあるらしいが、今の名前の由来はご存じの方もいるかと思う。そう、日本に古来から伝わる夏の室内着・甚兵衛の模様に似ていることから来ている。
ならばジンベエよりジンベーと記した方が正しいように思うが、これも外来語がたくさん入ってくる前に命名された故だろう。

実は私の夏の寝間着も甚兵衛だ。
                           (関係ないか