自分ばかりが遊んでいてはいつか天誅が下ると(古ッ!)、母が大好きなゴルフに連れて行ってあげることにした。
とは言ってもこの連日の猛暑だ。芝生の上は更に温度が上がるから、東京近郊のゴルフ場などに連れて行っては70過ぎのご老体、倒れてしまうかもしれない。倒れられては困るから、高所にあるゴルフ場まで遠征することにした。
東京から近い高原地帯のゴルフ場を探すと、軽井沢か富士山周辺だったので、富士の麓にある富士クラシックというゴルフ場に行くことにした。標高1200mだそうな。これなら涼しかろう。
ゴルフ場に向かう途中、眼前に現れた富士山の姿が美しかったので車を止めてパチリ。
ご覧のごとく、雲一つ無い快晴だった。私としてはゴルフするよりこのままドライブでも良いくらいの好条件だったけど、お袋を隣に乗せてのドライブってのもあまりお洒落ではない(笑)。
富士クラシックはかつては壮快美健館・富士一番ゴルフ場という名称だったらしい。最近名称が変わったらしいが、どっちにしても私は知らんかった。知らんかったけど、予約の際に名匠デズモンド・ミュアヘッド設計のゴルフ場だと判明。難しいコース設定で有名な御仁だけど、お袋は大丈夫だろうかとちょっと心配になった。
コースに出れば上の写真のように案の定、癖のあるコースだった。けれど全ホールから富士山が眺められるという景色の良さも売りだけあって、お袋も景色に見とれてコースの難易度は気にならないようだった。第一、想定通りの気温で半袖でのプレーでは寒いくらいだったから、猛暑にうんざりしていたお袋は(私も)気分爽快なゴルフだったのだ。
ところが、しばらくすると雲一つ見あたらなかった空に積乱雲がモクモク。「まぁ、立派な入道雲だこと!」なんてお袋は喜んでたけど私は一抹の不安を抱いた。
その予感は的中。午後になると天気は急変して猛烈な風と雨。きっともっと酷い天候になると思われたので、結局ハーフで上がることにした。想像通り、お風呂から出る頃には雷鳴も鳴り響き、ゴルフ場はプレー中断のアナウンス。クラブハウスは避難してきたゴルファーでごった返していた。
これが山の天気ってもんです。ずぶ濡れのゴルファーを横目に私たちは早々にゴルフ場を退散したけど、すでに麓のあちこちでは道路が冠水していた。
せっかく休暇取って行ったのに半分しかプレー出来なくて残念だった。それでもお袋は「楽しかったぁ!」。
秋になったらまた連れて行ってあげねばならないなぁ。
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