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テニアン島には南北に走る直線道路が2本あります。
上の写真はそのうちの1本。ブロードウェイstです。おしゃれな名前ですがなんともふざけた命名だと思いません(笑)? 直線距離がどのくらいか聞いたのですが忘れました(汗)。たぶん、12kmくらいだったと思います。
島民数も、それに伴う自動車の数もきわめて少ないのに、なんでこんなグリーンベルトもある立派な道路が出来たかといえば、ここが軍事的にとても重要な島だったからです。
この車はいま、北に向かって走っていますが行き着く先にはかつての原爆格納庫があります。そしてこの道の西側には、今は殆ど使用されない滑走路がこれまた2本あります(もう1本ありますが今はジャングルに埋もれてる)。
そう、日本に原爆を落としたエノラゲイとボックスカーがここから飛び立ったのです。
下の写真がその滑走路です。もう一本の直線道路が右下に見えます。こちらはあまり使われないためか凸凹でした。

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この滑走路はときどき米軍が訓練のために使用してるそうですが、一般人が立ち入ることも可能です。わたしが訪れたときにはF14トムキャットが着陸することなく低空で頭上をかすめ飛んでいきました。
その音たるや凄まじい。至近距離に落雷したような轟音でした。

沖縄の基地周辺に住んでいる方々は、あの音を連日聞かされているのだ、と思えば県外に出ていってくれという思いは痛いほどに理解できます。でも“県外”ということは、今度は受け入れた県の方々が同じ苦痛を味わうことになるわけで・・・。
かといって国外ってのもどうかと思います。日本にとって我が国土の北方は目を離すことが出来ない地域です。その地域をただ目を離さないで見てれば良いかといえばNo!でしょう。
アメリカ軍が居る、ということがどれほど抑止力になっていることか。自衛隊ではその役目はなせません。攻撃できないんですから。

徳之島では15,000人もの島民が集まって、米軍受け入れ反対集会がひらかれたようですね。島民の半分以上が集結したことになります。
わたしは何週間か前に、テレビのインタビューに「島の経済状態を考えれば米軍が来た方が良い」と答えてる徳之島住民の方の意見を聞きました。
きっとそんな意見もあるだろうなぁ、とは予想していたのですが、あれだけの人が集まって反対集会デモを行ってるのを見るに、あの言葉を吐いた人は今や四面楚歌状態になってるのではないでしょうか?

異論があるだろう事は重々承知の上で書きますが、私は今のままにしておくのがベストじゃないかと思ってます。そして普天間周辺に住む方々には国が住民全員が納得のいく補償をするべきだと思うのです。