小学校時代。

先生が質問を出す。最後列の席に座っているわたしがクラスを見渡すと、挙手していないのはわたしだけだ。
答えは解らなかったけど、一人だけ手を挙げないのは目立つからと、ソ?っと手を挙げると見事に指されてしまい、もっと目立つ事になってしまう。
答えが解って手を挙げたときは指されないのに。

ゴルフ場でそんな事を思い出した。

ゴルフを始めたばかりのビギナー時代、目の前に池や谷があると、どういう訳か魅入られたようにボールが吸い込まれていった。

確かにビギナーなんだから、ミスショットしても当たり前っちゃあ当たり前なんだけど、よりにもよって何でそれが池や谷底を目の前にすると出るのか?
その状況下に置かれると、ほぼ100%といって良いほどの確率でミスになった。

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「そこに池も谷も無いのだ」と、いくら思いこんでもボールは磁力に引っ張られるように吸い込まれていく。

いまではよもや谷底にボールを落とすなどとは思わずショット出来るようになったし、現に池ポチャも谷底真っ逆さまも、回数は激減した。

ボールがボロボロになっていて、そういやこのボールでラウンド5回目だ……、なんて事もある。

自信を持てる技術が身に付いたということだと思う。

一時、スランプにも見舞われたようだけど、米大リーグのワールドシリーズでの松井秀喜の活躍は、あのプレッシャーの中でも結果を出せるという確かな技術の賜物なのだろうな。

努力して身につけた技術ほど貴重な物はない。




写真は武蔵丘ゴルフコース№4 谷越えのショート・ホール。
前週に女子トーナメントが行われていて、11フィートの高速グリーンに泣かされました。