ずっと、ズ?ッと昔の事ですが、北海道のとある駅で一夜を過ごそうとしたら駅長さんに追い出されてしまいました。

北海道の駅舎は、当時は大抵の駅で野宿させてくれたのですが、この駅長さんは「ダメだ!」と私を追い出しました。
最終電車も行ってしまったのだから、明朝の始発電車まで駅のベンチで寝ていても誰にも迷惑はかけないと思うのですが、なにせ「タダで寝かせろ」と言ってる訳ですから、すごすご退散するしかありません。

その時は雨が降っていたので、いまさらテント張る気力も無く、たまたま近所でやっていたオールナイトの映画館に入りました。

小さな映画館にお客さんはポツポツ。
「コリャ具合良さそうだ」と喜んだのも束の間、後のおばさん二人組が映画を観ながらワ?!、キャー!と、うるさいのです。

席を替えても小さな映画館ですから彼女たちの感嘆声は館内に響き渡ります。

結局まともに寝ることも出来ず、これだったら高くてもモーテルにでも泊まれば良かったと後悔したのでした。


話は変わって、今度は機上です。31481f4d.jpg


ヴァヌアツという国へ行ったときのこと。
タンナ島からサント島へと向かう飛行機に乗ったのですが、何だか猛烈に臭い。
どうやら数席向こうのお客人が悪臭を発散しているようなのです。

空調設備があるとはいっても、機密された機内ですから匂いは逃げてくれません。
バンダナでマスクしてサント島までの数時間を耐えたのでした。

その話しをサント島の人に話したら、
「こっちの人は身体を洗うって習慣がないからねぇ。私なんか昔、目の前の席のオトコが猛烈で、生まれてから一度も髪の毛も身体も洗ったことないんじゃないか、ってほどの強烈な匂いで、呼吸できないどころか、目もしみて開けられなかったわよ」。

目にしみるほどの匂いってどんな匂いなんでしょ?


ペチャクチャとどうでも良い話しを延々と聞かされるのも閉口しますが(美人は別笑い)、旅の移動中に隣人に恵まれなかった時ほど、「ツイてないなぁ」と思うことはない、というお話しでした。