何年前だったか宮崎へ仕事で出向いた時に、かつては新婚旅行のメッカだったこの地が、カップルどころか一般観光客すら減ってきたと地元の方が嘆いていた。

昨今は某・有名知事のおかげで少しは増えているそうだけど、かつて新婚旅行の際に植えられた記念樹が抜かれて困っているそうな。

何で記念樹が抜かれちゃうかというと、離婚した夫婦のどちらかが抜きに来ているらしい。
それもまた、ある意味で人が来ているのだから、宮崎県にとっては良いことかもしれないけど、自然破壊という観点ではあまり芳しい話しではないなぁ。

c11f3233.jpg今年、ダイビングで一緒になった一人旅の女性も離婚されていて、モルジブに結婚記念プレートが残っているから、いつかはそれを抜きに再びモルジブへ潜りに行きたいと笑いながら話してくれた。

私たちが初めてモルジブに行ったのは、新婚旅行どころか結婚25周年の銀婚式でだったけれど、25周年記念にとプレートを立てるような事もしなかった。
島のスタッフに薦められていたらどうなっていたか自信は無いけれど、きっとこっぱずかしくってやらなかったと思う。(南の島に残して良いのは想い出と足跡だけ、ましてや悪戯書き残すなんてのは言語道断!)

かつての想い出のプレートを抜きに行くというのは、気が重い旅になるか、はたまた綺麗サッパリした気分の旅になるものなのか、私には想像も出来ないなぁ。
きっとそんな所には2度と行きたくもないだろうし、一刻も早く忘れたい場所となるだろうから。

しかしプレート抜きに島に渡ったら、既にそのプレートは抜かれていて、かつの伴侶と新しい相手との名が記されたプレートが立てられていた……、なんて事になってたらシャレにならんなぁ。

この写真のプレートのお二人は、今でもプレートに記されたようにLove Forever でおられん事を。