今日の朝刊に東京都が低所得家庭の子供の進学用塾代を無利子で融資するという記事が載っていました。
子供が首尾良く目指す高校もしくは大学に合格した際には、返済の免除も検討しているそうです。

それは子供たちの教育格差を無くすために行うのだそうです。
新聞によれば(NK新聞)、東京都だから出来る事で財政難の大阪や地方都市はどうなるのだ、と書いてありました。
確かにその通りで、今の経済的な地域格差が今度は教育地域格差につながることになります。でも、そういう問題では無いと思うのですよ。

なんか“金を出してやる”的な発想を感じるのは私だけでしょうか?
これって新銀行東京と同じ発想でしょう。きっと失敗しますね。

どうして塾に行くことを奨励するのでしょう。塾に行かなきゃ大学に入れないって事の方がおかしいとは考えないのでしょうかね。実際、塾に行かないよりいった方が良いに決まってますが、別に家で一生懸命勉強すれば良いわけで。その中で解らないことが出てきたら、翌日にでも学校の先生に聞けば済むことでしょう。答えられない先生がいっぱいいそうですけど。アッ! だから塾が必要なんですね。

という事なら、本当に勉強したくても出来ない、塾に行きたくても経済的問題で行けない事が問題だというのなら、東京都が塾をつくれば良いと私は思います。
無利子で融資したって下手すりゃ親のポケットマネーに化けてしまうかもしれないでしょ?

進学希望校に合格させなかった塾の関係者に処罰を与えたって良いと思うのです。都の役人を送り込んで。
その塾には落ちこぼれではなく、やる気のある子供が来るのだから教える側はそれほど大変ではないはずです。
私のように友だちが行くから僕も行く…ような子供は来ないのですから。

この話、どうも子供の教育格差を心配しての事ではないような気がしてなりません。