いまテレビでも新聞でも取り上げられている北京オリンピックの聖火ランナー妨害騒動。一昨日のサンフランシスコでは聖火ランナーのコースを急遽変更して秘密裏に終了させたようですね。
いったい聖火は何のためにサンフランシスコの街中を走り抜けたのでしょうか?

中国のチベットへの弾圧は今に始まった事ではありません。私が知る限り第二次世界大戦あたりから続いています。
ドイツの登山家ハインリッヒ・ハラーの自伝映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』でも中国のチベット侵攻が描かれていました。

たまたま今回、北京オリンピックを目前にしてチベットでの暴動(中国の弾圧)がクローズ・アップされたので、各国首相のオリンピック開会式不参加と共に聖火ランナーに対する妨害が始まった訳ですが、私には理解できません。

各国首脳陣や選手たちが参加辞退するのは自由だと思うし理解できますが、何で聖火ランナーの妨害をするのでしょう? ランナーは同胞、自国民です。聖火に至ってはローマから運ばれたものです。中国の炎ではありません。

中国のチベットに対する行いを非難したいなら、中国製品の不買運動でもすれば良いのにと思うのですが、きっとしない(出来ない)でしょうね。いまや世界中が中国製品であふれかえっているのですから、もしも本気で中国製品を買うのを止めるとすると、不便を通り越して餓死する恐れさえあります。

数年前に中国で日本製品の不買運動が起こりましたが、その時も運動をしている中国人の家庭にはソニーや日立の家電があり、車はトヨタでした。

結局、そんな程度なのだと思います。
確固たる信念をもって行動しているのはほんの一握りの人々で、あとの殆どはストレス発散か暇つぶし程度の輩だと私は思います。

まさに烏合の衆です。付和雷同しているだけです。
烏の群れのように集まるのも良いけれど、自分を見失うような事だけはしたくないなぁ、と思います。
さて、聖火はちゃんと無事に長野を走り抜けるのでしょうか? 信念を持った上での抗議行動(妨害では無い)は良いと思いますが、少なくとも日本人として恥ずかしく無いようにお願いします。

でもなぁ、日本のトップに立つ人ですらあの程度だからだからなぁ…。
自分の意見をハッキリ言えないのだからなぁ……。
暴力に訴えないだけマシ、とも思うのだけど権力を振りかざすのも立派な暴力だからなぁ……。


よくよく考えれば聖火よりこれからの日本の方がもっと心配だった。