もうずっと昔の話なんですが………。
社会人になって数年が経ち仕事が楽しくなり始めた頃に、私にはちょっと自慢できる特技が備わりました。

それは、電話の受話器を左の耳に当てて相手との話をしながら会話とは関係ない全然別の内容の原稿を書き、その時に右耳に飛び込んできた別の話題の間違いを、電話の話を中断して指摘し指示を出す…というパフォーマンスが出来たのです。

一人三役を同時にこなしていたのです。同時に3つの事を思考していたことになります。ちょっとスゴイと思いません?

今ではそんな芸当、どうやっても出来ないんですけどね。
それ以上に一つのことすら満足に出来ずに悩んでいるのが現状です。

あの若かった頃、何であんな芸当が出来たのか不思議でなりません。
しかしそれは私に限った事ではなくて、当時の職場ではその様な芸当が出来た先輩や同僚は他にもいました。

結局は環境なのかな…とも思うのですが、果たしてその様な環境に再度自分の身を投じた時に同じ事が出来るかというと自信がありません。

いまもう一度、一人で何役かこなせるようになりたいなぁ…と思う自分がいます。
しかしその一方で、そんな事が出来ていったいどんな意味がある、一つの事に集中出来る精神力を持て! という自分もいるのです。

あの頃の自分は凄くピリピリしていたように思います。
まるで全身むき出しの神経のような。

もしも私のそばにその様な人がいたら、わたしは気を許すことが出来なくて、とっても疲れてしまうだろうし、きっと近づきもしないと思います。

人から避けられるのは嫌なので、ピリピリするような事はせずに一つのことに集中できるようになろうと思うのですが、どうしても意識が集中できず散漫になってしまうのです。
ひょっとしてDNAなんでしょうか?



話は突然に変わるのですが、日曜日の朝起きると首に違和感を感じました。
左半分が張ったように鈍痛があるのです。いわゆる“寝違い”ってやつです。
昨日は我慢できる程度だったのですが、今朝になったら悪化していて左に顔を向けられないばかりか上下に動かすことも出来なくなってしまいました。

ベッドから抜け出る時は俯せになって足を降ろしてからでないと立てません。寝返りうつ事自体が激痛です。顔を洗うのも歯を磨くにも痛みが走ります。顔を動かせるのは右方向に15度ほどだけです。

借金で首が回らない…って言いますが、それは脇目もふらずに働かなくてはならない…って意味なんでしょうか?
借金したって顔くらい洗えるでしょう。でも、わたしはそれすらままならないのです。

道路横断の際には、顔が動かせないので身体全体で左右確認しなくてはなりません。まるで駅員さんの指さし確認を、ホームではなく路上でしている変なオッサンです。
周囲の人の怪訝な視線をヒシヒシと感じます。

どうすればこの症状は治るのでしょうか? 
ご存じの方いらっしゃいましたらどうか救いの手をm(_ _)m