日本のサッカーが勝てないのは日本人が農耕民族だからだ…と言った人がいた。(東北にはマタギという狩猟する人々もいるけど)

確かに日本人は相対的に感情をあまり表に出さないように感じる。闘争心ムキ出しの人も時々見かけるけれど感情が先走っているだけで、知性を兼ね備えて且つ闘争本能を持ち合わせる人は、私の記憶の中には数人しかいない。

一部の特権階級だけが優遇されているような今の政治にも、どうして黙っているのか? どうしてもっと異を唱えないのだろう。
まさに日本人はカエルのようだ。カエルは自分の泳ぐ水がどんどん熱くなっても脱出せず、そのまま茹で上がってしまうのだそうだ。

          ………話が脱線してしまった(^_^;;;………

今年の5月、バヌアツのタンナ島を訪れた際、子供たちが裸足でボールを蹴っていた。
バヌアツはサッカー選手輸出国だそうで、かなりの数の選手がオーストラリアに渡っているのだそうだ。

子供たちのボール遊びをしばらく眺めていたけれど、ただボールを蹴り合うばかり。コーチがいるわけでも無く、ゲームを楽しむわけでもない。
それでもプロとなってオーストラリアへ渡って行く選手が多いとなると、持って生まれた血筋の差だと思わざるを得ない。

私が教えている世田谷の少年サッカー・チームは、それはそれは熱心な指導者が多くいて、区内でも有名なチームだ。全国高校サッカーに出てきた卒業生も数多くいる。
彼らは小学生の頃から、週2回の練習では物足りず、毎日陽がとっぷりと暮れても公園の外灯の下でボールを蹴っていた。
帰宅しても家の中でリフティングをし、食事中もボールを足で転がし、何時も怒られていた(我が愚息)。

それほどまでに熱心で、さらに小さな内から技術や戦術なども教わっているのに、海外で通用しないのはどうしてか?
こうなると、やはり身体的な問題だけでは無いように感じられるのだ。民族としての血筋の問題なのだと…。