フジテレビのアナウンサー・佐々木恭子がアフリカの方へ取材に行っている……、という話を聞いて、ある貧困の話を唐突に思い出した。

それはユニセフ親善大使の黒柳徹子のレポートだった。
アフリカ某国では7?10才ほどの少女達が売春をしているのだそうだ。

売春を始める事になったきっかけは殆どが強姦だそうで、この地ではエイズが蔓延し、処女とセックスすることでエイズが治ると信じられているのだという。
なので、強姦対象年齢もどんどん下がって、10才未満の少女が犠牲になるのだそうだ。
全てではないだろうけれど襲われた彼女たちは、それ以降、売春を始めるという。

黒柳が少女に聞く。
エイズになっちゃうよ。恐くないの?

少女が答える。
エイズになっても何年か生きられるけれど、私がお金を稼がないと家族は明日にでも死んじゃうの。

エイズに感染するという本人の問題以前に、10才に満たない娘の売春に生活をゆだねる親の気持ちとはどんなものなのだろう?

処女とセックスするとエイズが治る…などと馬鹿げた事が信じられているような無知・無教養を根絶しない限り、このような悲劇は無くならない。
知識と教養を身につけられないから、生活の糧を得る方法も限られてしまうのだ。

数百万円もあれば、立派な学校が建てられると聞いて「みんなでお金を集めようよ」と声をかけたら、「必要なのは学校でなくて先生だ」と言われたことがある。

私たちに出来ることは無いだろうか? どうすればこのような悲惨な出来事を少しでも減らすことが出来るのだろう?