大阪でセミが異常発生しているそうだ。しかもアブラゼミやミンミンゼミではなくて、沖縄地方に多いクマゼミが大量発生しているのだそうだ。
ジワジワとなくクマゼミの鳴き声は、暑苦しい。感覚的に暑さを助長するようであまり好きな鳴き声ではない。頭の上で鳴かれるミンミンは、けたたましくて煩いけれど、夏っぽくて好きだ。もっと好きなのはカナカナカナ…と鳴くヒグラシの声だけど、都会ではすっかり聞かれなくなった。

私が住む世田谷は、昨年はセミの鳴き声も喧しかったけれど今年は少ない。
それにしても子供たちが昆虫採集アミを持ち、虫かごを肩から下げて走り回る姿を何年見ていないだろう?

私の子供時代は夏休み=虫捕り…みたいなほど虫捕りに明け暮れていた。
ギンヤンマ(トンボです)を追いかけ、気が付いたら見知らぬ土地まで来ていてとっても不安な思いをしたことがあった。
セミを探して上ばかり見て歩き回り、肥だめに落っこちたこともあった。1日でセミを200匹近く捕獲し、虫かごの中がギシギシだった事もあった。セミやトンボたちがまだ寝ている早朝は、クワガタやカブトを探して森を徘徊した。

確かにカブトムシやクワガタなんか、捕まえたくとも都会では不可能に近い。ときどき自宅の明かりに飛んでくるのもいるけど、あれは買われたカブトが逃げ出したのだろう。

生き物に接することは、無機質なテレビゲームなんかよりずっとワクワク・ドキドキすると思うのだが、今の子供にはそうではないのだろうか? それとも親が熱射病になるからと外出を禁じているのだろうか? 
そうか! 最近の小学生は虫よりボールかもしれない。サッカーや野球に夢中な子供たちは一杯いる。ウ?ン、確かにサッカーもワクワク&ドキドキするなぁ。仲間と一緒の夏休みは、それはそれなりに思い出深いものになるに違いない。