中国での反日感情が高まっている。
日本大使館への投石に始まり、日本製品の不買運動、果ては同胞・中国人が経営する日本食レストランまでもが襲撃されているという。
尖閣諸島問題や、過去の日本の侵略問題など色々あるようだけれど、その根底には日本の国連安全保障理事会への常任理事国入り反対があるらしい。

私は正直言ってその様な事に詳しくない。そんな人間がこの様な形で批判めいたことを書いてはいけないとは思うのだが、私のような低レベルの人間が感じ、考えることも必要では無いかと、無理矢理正当性を掲げて書くことにする。

【日本の常任理事国入りを反対する中国に対しての感想】
過去に侵略的戦争を行った国=日本が常任理事国となることが許せないらしい。
侵略戦争をするような国(した、という過去形ではない。現状においてだ)が理事国入りをすることには私も反対だ。しかし、いつまで過去のことを引きずって生きているのだ、中国は。
世界で唯一の被爆国である日本は、その敵国=アメリカと仲良く(異常なほどだけど(~_~;))することで、今のように発展してきたのだ。もしも、中国(や韓国)のように過去の事を謝罪しろなどと言っていたら、今の日本は無かったはずだ。過去を振り返ること(過ちを糧にすることは別だが)や、自分以外に対する怒りからは何も生み出さない。

日本が常任理事国入りすること自体に、私自身が意義を見いだせないので、なぜ中国がそんなに騒ぐのか理解できない。
アメリカの「テロ国家の廃絶」という大義名分の元の殺戮行為すら止めることが出来なかった国連安全保障理事会という存在は、今や各国が自国の国益のために利用するための存在ではないのか? そこに日本が理事国入りしてどうなるというのだ。日本は自国のメンツだけで常任理事国入りしようとしているとしか私には思えない。金満大国ニッポンが、さらなる国益を得んとすることが気に入らない…というのなら理解できるが。しかしそれは、むしろ中国…ではないのか? だからこそ急速な貧富格差が生まれているのではないのか?

【日本製品不買運動&“日本”という文字に異常反応する事について】
日本における対中貿易高はすでにアメリカを抜いたらしい。その様な経済状況下において、日本製品の不買運動は、日本経済を考えれば芳しいことでは無いのだろうとは思う。けれど、そんなこと言ったって所詮、需要と供給の問題なのだから、日本製品がどうのとか中国製品がどうのというレベルの問題ではない。
その商品が必要な人間は、誰がどうこう言おうが買うものだ。私はあまり物欲が無い方なので、値段で買うことは無い。欲しいもの、必要なものは高かろうが安かろうが買う、ただそれだけだ。
北朝鮮の拉致問題で北朝鮮輸入品の不買運動も見かけたけれど、安いからとどうしても北朝鮮商品しか買えない人は買うはずだ。(ただ、私が知る限り北朝鮮の輸入品は違法の麻薬以外ではアサリ、カニ、松茸……、無くなっても困らないものばかりだ)

中国に工場を構えた日本企業には申し訳ないが、そんなに日本が嫌いならデモ何でもして(投石は止めろ!)本当に日本を排除すればいい。それで一番困るのは日本の企業よりも中国人、あなた達の方だと私は思う。
日本企業は別の国、たとえばベトナムとかインド、ブラジルに工場を移せば良いだけの事だ。後は販路をどうするか、だ。

それにしても個人主義の国にして、あの中国人の団結力は凄いと思う。
日韓共催ワールドカップ・サッカーの時の韓国もそうだった。開催の数ヶ月前に韓国人数人と話す機会があった。その時に彼らは皆一様に「サッカーなんて韓国人は誰も気にもとめていないよ」てな事を言っていた。それなのにどうだ? 蓋を開けてみれば韓国の道路は真っ赤に染まっていたではないか。日本イレブンが敗退したとき歓声を上げて喜んでいたではないか。

インターネットの書き込みと、携帯電話のチェーン・メールであれだけの民衆を集められる国は、ある意味で凄いと思う。
果たして日本で、その様な“心を一つ”にする事が出来るような事柄ってあるだろうか? 人心をまとめることの出来る人物が日本にはいるのだろうか? せいぜい宗教というの名のもとにマインドコントロールをして少女に悪戯をするのが関の山だ。日本が憂うべき問題は、ここにあると思う。
みんなの心が一つにまとまったときの、あの感動を知る人はどのくらいいるのだろう? 日本人が中国のように一致団結したら、世界を楽々動かせると私は思うのだが…。