江国香織の『泳ぐのに、安全でも適切でもありません 』を買った。短編集なので通勤途上で読むのにちょうど良いと思ったのと、彼女の作品を読んだことがなかったら。

で、本自体も薄くポケットにちょうど良いサイズで、1週間ほど通勤に付き合ってもらったのだけれど………、読破出来なかった(~_~;) 半分ほど読んで疲れてしまった。

決して難解な文章では無いのだけれど、どの作品もトーンが似通っていて飽きてきてしまったのだ。作品を読み終えた後に何も残らないのも、なんだか味付けの薄いところてんを食した後のような感じで…、ただ、フ?ンでお終い、残らない。

もう少し歯ごたえ、読み応えを期待していたんだけれど。
そういえば綿矢りさの『蹴りたい背中』を読んだときに近いなぁ。あの作品も途中で挫折してしまった(^_^;;; とってもモノトーンであの手の作品は苦手だ。文章表現力は劣っていても金原ひとみの『蛇にピアス』の方が、楽しませてくれた。

最近、ガツンッ! とくる作品に出会っていないなぁ。