タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

2013年02月

P7280146

先日、暇つぶしに本屋を徘徊していて、タイトルに惹かれペラペラと数ページ読むと東日本大震災の話しが書かれていて思わず買い求めてしまった。
タイトルからして太平洋戦争の沖縄戦の事とは容易に想像できたが、それをどうやって東日本大震災の話しと結びつけるのかと興味を抱いたのだ。
churaumiしかし、読み進むうちに途中で結末はすぐに想像できた。そしてちょっと飽きてしまったのも事実だ。馳星周にしては筆に力がこもっていないし記述が被るのだ。(記述がカブるのは、この小説がウェッブ連載されたものだと後で知り納得した)。
しかし、最終章まで読み進んだら見事に心を鷲づかみされてしまった。

2011年7月。
私は宮城から岩手まで、緊急物資を運ぶトラックに便乗させてもらい被災地を北上した。閖上(ゆりあげ)では辺り一面家屋の基礎部分が残るばかりで、他にあるのはグチャグチャに潰れた車と船ばかりだった。気仙沼では地盤沈下した箇所に汚水が溜まり猛烈な腐敗臭を放っていた(上の写真)。大川小学校にも雄勝にも女川にも陸前高田にも行った。どこもかしこも建造物はことごとく破壊されていた。まるで原爆でも落ちたのではないかと思えるほどだった。
そして18000人を超える人が亡くなった。
現地に何度か足を運んでることもあって冒頭の箇所だけ読んで購入したのだけれど、あの戦争と先の大震災が、68年という時空を超えて語られる。
確かに人災である戦争とあの天災を同列で捉えることはいかがなものかとは思う。けれど、そこに両方の被災経験者を主人公にすることでこの物語は許される。

「そして被災地以外の人々は、津波と地震が奪った夥しい数の命を実感することもなく忘れていくのだ。
 沖縄がそうだった。日本の盾とされ、二十万人を超える人々が死んだのに内地の人間は沖縄戦の真相を知らなかったし、知ろうともしなかった。そのくせ、観光に訪れては、南の島の楽園だと脳天気に笑いながら、海で泳ぐのだ。1945年に血で赤く染まっていたあの海で」。
 (本文より)

私は戦争のことは知らない。けれど、ダイバーとして南の島に潜るたびに戦争の傷跡を目の当たりにしてる。だから知らなくとも肌で感じ取っている。東日本大震災のことも絶対に忘れない。なぜなら、何度もかの地に足を運びかの地の友人も出来たからだ。
一人でも多くの人が、沖縄の、日本が軍国主義国家となっていった時のことを、そして戦争を知り、東日本大震災の被災地にも訪れて欲しい。被災地の人から、被災したときの話しを是非とも聞いてあげて欲しいと願う。
過去の悲しみはたとえそれが他人のものであっても忘れた、知らないでは済まされないと思うのだ。私たちは同胞なのだから。

chuuk

何度か使用したカットで恐縮だが、上の写真はミクロネシア・チュークの朝焼けとそれに染まる海面。
ここも戦時中はこの朝焼けよりも赤く染まったに違いない。海底にはまだ多くの戦没者がいまも眠っているのだ。


keiyoGC

先週末、今年の初打ちに出かけた。およそ4ヶ月ぶりにクラブを振ったにしては、マァマァまともに当たってくれて、優勝という嬉しい結果で終われた。
ちなみにコースは千葉市の京葉カントリー倶楽部。上の写真の中ほど、青空に3つほどゴマ粒のようなものが写っているが、自衛隊の輸送へりだ。ひっきりなしに編隊が頭上をかすめていった。

プレー終了後のコンペ会場で面白いものがあった。
コレ。
cup

ゴルフ漢字集。ノーズロはゴルフ偏に“無下穿”だろ! と突っ込み入れたいけどそれじゃぁあまりに下品すぎるか。

魚偏や木偏の漢字はいっぱいあるが、そのどれもがそれぞれ意味を持っていて、漢字ってのは素晴らしい文化だと思う。しかもそれらは大陸から伝わってきて私たち日本人が独自に創り上げたものが多い。まさかこのゴルフ漢字が定着するとは思わんけど。

外国語に精通しているわけではないけど、世界各国の言葉をみるに日本語ほど素晴らしい言語は無いと思うのだ。
言葉の裏に、言外のニュアンスを含ませられるのは日本語しか無いのではないか? しかも漢字はその一文字に色んな意味を含むものがあるから、そんな時に平仮名や片仮名を併用できるのは、まさに天才的な発明だと思うのだ。まぁ、それゆえに外国人、特に英語圏の人々には理解しづらいのだろうけど。
同じ漢字文化の中国、核心的利益などとこれまた上手い使い方するもんだと思った。ならば日本は絶対的我国海域と返してやれば良かったのに。

ちなみに中国で球童と書いて何を指すか? 
アタシは野球やテニスのボールボーイかと思ったらゴルフのキャディーさんの事だそうな。中国ではキャディーは少年がやっとるのか? 
では、これは何と読むか?

                 曼切斯特联足球俱乐部

香川真司が活躍するマンチェスターユナイテッドだ。中国人ならみんな読めるんか? 
日本人のアタシは、どうやっても「まんきりしっとくりゃーそっきゅうくらぶ」としか読めん。

先日、電車の中でパンクロッカーもここまではせんだろうと言うほどの紫色に髪の毛を染めたオバハンと遭遇した。いわば志茂田景樹のオバハン版。
薄い紫色に染めたモダンなご婦人を見かけることもあるけれど、そのオバハンの髪は“ド”を付けたいような濃い紫色だった。
ちっとも似合ってなかった。似合ってないどころか、周囲に異様な雰囲気をばらまいていた。
唐突にアタシの頭の中を桑名正博の『セクシャルバイオレットNo.1』が流れ始めたのだった。そのオバハンはお世辞にもセクシャルとは言えん、むしろ『お下品No.1』なのだけど。

violet

紫を着こなすのは本当に難しい。
難しいというか、似合う人は希だと思う。けれど、このバイオレットボクサーシュリンプの紫着こなしは見事というほかない。
先の電車の紫オバハン、このブログ見てくれんだろうか? 少しはお手本になると思うのだが……。

バイオレットボクサーシュリンプ@レンベ

一昨日、会社へと向かう通勤途上で一心不乱に穴を掘ってるネコと遭遇した。

cat

穴掘りは犬の専売特許かと思っていたが、「ここ掘れ!ワン、ワン!」と言うくらいだから、犬はニンゲン様やネコに掘らせるのが上手いのかもしれん。

ところで………。
本来ならと~っくに正月のエスペランス旅行記がアップされていないとイカンのだけれど、実は先週末に衝撃的なミスをやらかしてしまったのだった。
旅行記は仕上がっていたのだが、ウェッブの方にアップしようと作業していた際に、誤って別データをその旅行記の上に被せてしまったのだった。
ウェッブ作業したことある人には理解してもらえると思うけど、一生懸命作成し保存していたデータ(ウェッブに限らず)と同じ名前でド~でもよいデータを間違えて同じ名前で保存してしまったワケです。

パソコンの中を「何処かに途中経過の分でも良いから残ってないか?」と、ネコのようにほじくり返してみたけれど、そんなデータがあるわけも無く……(号泣)。
しばし固まってしまった。
もうボ~ゼン。

そんなワケでエスペランス旅行記のアップはいつになるかわかりません。もしかしたら、この意気消沈した心が快復せず、今回の正月旅行記はお蔵になるかもしれません。一応頑張ってはみますが……。
くじけたワタシの心は復活できるだろうか?

今期のサクラ植樹の打ち合わせのため、3ヶ月ぶりに東日本大震災被災地に行って来ました。
仙台駅でレンタカーを借り、福島県新地町での打ち合わせを皮切りに、宮城県山元町、南三陸町、唐桑町、岩手県陸前高田市、大船渡市と北上。一泊二日の被災地ドライブでした。

chousha

ご存じ南三陸町の防災庁舎です。鉄骨は錆び付いて真っ赤になってしまいました。献花台が設置されていてお線香もあったので献金してお祈りしようとしたら、数個あったライター全てが使用不可でした。
私も同行者も煙草を吸わないので、お線香点すことが出来ませんでした。
fune

そしてこちらも有名になった気仙沼の船です。この船にも献花台があります。

この二つ。共に地元では3・11東日本大震災の爪痕として残すべきだという意見と、解体撤去するべきだという意見と分かれているそうです。
わたし個人としては残すべきだと思いますが、残すための管理費を考えると、それが果たして良いことなのかどうか分かりません。
しかしながら意見が分かれてしまうのは、何もこの事に限らず人が共同生活を営む以上、いつでもあることです。意見が割れるならば、互いの反対者が唱える障壁をどうすればクリア出来るか考えるべきでしょう。
互いに「反対!ハンタ~イ!」と叫んでいるだけでは、少しも前に進みません。
主張する相手方の問題点を解決出来た方が、結局は勝ち…ってことになるのだと思います。

お互いを尊重し合い、一日も早く復興することを願います。
被災地の復興は、あれから2年が過ぎようとしてるのに遅々として進んでいません。上の方では利権や票集めが優先し、下の方では互いの意見を主張するばかりだからと感じるのは私だけではないはずです。地元の人も感じてるはずなんです。分かってるはずなんです。

ryuhyo

先週末、サロベツに行くのが一番の目的ではあったのだけれど、実はもう一つ目的があった。そう、流氷を見てみたかったのだ。
理想的には着岸した流氷の上で休んでいるゴマフアザラシに挨拶をし、頭上を飛ぶオジロワシの姿に畏敬の念を抱きつつその流氷の上を散策出来たらイイナと思っていたのだが、残念ながら前日までの猛烈な西風に流氷は沖合に流されてしまい写真のような蓮の葉氷しか見られなかった。
こんなちっこいのには乗れまへん。子供のゴマちゃんでも無理でしょう。

流氷見学に向かった先は紋別。日本海側のサロベツからオホーツク海の町まで道北&道央を横断することになった。
豊富7時50分発の特急に飛び乗り旭川まで。旭川でバスに乗って紋別へ。その道中、辺り一面の白い世界が続く。これがまた何時間見ていても飽きないの。
列車が巻き起こす風で舞い散る雪も綺麗だったし、雪でデコレーションされた木々は芸術作品のようだし、雪原に点々と延びる獣の足跡を目で追いかけるのも楽しかった。8時間もの移動時間はアッという間に過ぎてしまったのだった。
monbetsu
いかにも港町!ってな風情の紋別の町も、出来れば夜半に散策したかったけれど、あまりの寒さにギブアップ。スナックのママさん、どんな人がやっとるんか会ってみたかったなぁ~。

流氷の上のゴマちゃんにも会いたかったけれど、その下でクネクネ泳いでる「クリオネも見たいね」なんてかみさんはのたもうていたけど、アタシは御免こうむります。エスペランスの水温でガタガタ震えてたアタシが、こんな海の中を潜れるわけがない。
お店の陳列棚にペットボトルで買われていたクリオネ君見て、それで充分なのだった。
kurione


sarobetsu

いつかは行こうと思い続けていたサロベツへ、先週末ようやっと行けた。
学生時代に、その建ち上げから手伝ったことのある民宿のあるじに会うためだった。その当時の様子がブログにアップされていた。宿主の了解得ずに(ブログなどの管理は奥さんがやっている)リンク張らせてもらっちゃおう。若かりし頃のアタシも写ってる。コチラ 

joeサロベツ原野から数キロ西へ行った丘の上にその民宿はあった。〝あった〟と過去形で書いたのは、その当時のものは火事で跡形もなく焼失してしまったからだ。現在は、元の場所からちょっと離れた場所に、以前のものとは比べようも無い素敵な宿に変身して建っている。(右写真)

実に35年ぶりの再会だった。
偽名で予約し、駅まで迎えに来てもらった。駅で私の顔を見るなり本名で呼ばれた。覚えていてくれたのだ。
驚いた宿主の顔が、まだまぶたに焼き付いてる。

深夜まで酒を飲み交わし、再会を約束して翌朝早くに別れたけれど、再訪するチャンスは訪れるだろうか。

risiri


写真=上のカットはその宿から撮ったサロベツ原野からの日の出。            
    下のカットはサロベツ原野から遠く利尻富士を望む。             

先日、昼食店捜して歩いていたら、足先に何かが当たった。と、同時にハトが眼前を飛び立って行った。どうやら道を歩いていたハトを蹴飛ばしてしまったらしい。

最近のハトは、空を飛ぶより道を歩いてる姿を見る事の方が多い。きっと何十年後かにはハトの羽は退化して飛べなくなるんじゃないか?
そうなると今のハトの歩行スピードではニンゲンに蹴飛ばされるどころか、ネコにやられる危険性があるから、走る能力もダチョウ並みに身につけていることだろう。
「ウィッ、ウィッ!」と、ロードランナーが街中を駆け回る日も近いかもしれん。

naporeon

もう数週間も前になるけれど、友人に連れられて中華料理店に入った。その名も『蘇眉菜館(Napoleon Fish)』。ナポレオンフィッシュを食べさせてくれるお店だった。
「なんか食べる気になれんなぁ」と私が言うと、「どうせもう死んでるんだよ」と友人。なんか可哀想だったけれど、既に絶命されているのだからと、ご冥福を祈りつつ食すことにした。




と~っても旨かった!



今度、海中でお会いしたとき、きっと私はヨダレを垂らすに違いない。

ナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)@ブナケン

ekisenwes
エキセニュースジレンマーという何とも変わった名前のお魚でございます。英名をそのままカタカナ表記してるのかと思ったら、しっかりこれで和名でした。

私が釣りにのめり込み始めた少年の頃、浦安や行徳にたびたびハゼ釣りに出かけました。
いつ頃からだったか記憶は定かでないのですが、ある年から突然に、江戸川域や荒川域、ホゾ(飛び越えられるほどの細い小川。今は埋め立てられて存在しない))で釣れるハゼに奇形が増えてきたのです。

背ビレが無くなっていたり、酷いのになると目が溶けたように無くなっているのもいました。これはニュースでも報道されたので記憶されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな奇形のサカナはさすがに食す気には到底なれず、その場で棄てましたが、それを契機に私の釣り熱は急速に冷めてしまったのでした。(その数年後、磯釣りやルアーフィッシングに再びのめり込みましたが…)。

いま、中国では大気汚染が酷く、その汚染された大気は西風に乗って日本まで届き、西日本のみならず遠く山形の蔵王山頂でもその汚染物質が発見されたと新聞に書かれてました。
中国国内を流れる川のサカナは、どうなんでしょ?
このエキセニュースジレンマー君のように背筋をピンッと伸ばして川底を徘徊しているでしょうか? いやきっと、サカナそのものが生息してないでしょうね。
背筋を伸ばして歩くどころか、深呼吸も出来ないような国には、間違っても住みたくはないなぁ。

エキセニュースジレンマー(スズキ目イソギンポ科)@リロアン

kumadori2


カエルアンコウは可愛いので大好きな魚だ。しかもジ~っとしていてくれるんで、ヘタッピ・カメラマンにとっては絞りやピント合わせがゆっくり出来るんで、これまた嬉しいのだった。
上の写真はクマドリカエルアンコウの赤ちゃん。大きさは2㎝もなかった。生まれたてでもいっチョ前にクマドリがあるのがこれまたカワユイ。

今朝、寝起き直後の寝ぼけマナコをこすりながら、顔を洗いに行こうと洗面所に行くと、その洗面台の上にこのクマドリカエルアンコウが居るので大いに驚いた。
海中の、それもおいそれとは会うことが出来ない魚が、なんで洗面台の上に居るのか?

しかし驚いた拍子に寝ぼけた頭は一発で目覚め、それがハンドタオルであることに気付いた。
あまりに似てるからわざわざ写真撮ってみたのでご覧あれ。ズ~っと下の方にスクロールさせて見るように配置するので、勢いよくスクロールさせてチラッと見て欲しい。
きっとあなたもそこにクマドリカエルアンコウを見ると思う。では……。
















kumadori



















いかがだったろうか。クマドリ君に見えたでしょ? エッ!? そんな事無かったって? おっかしいな~。
アタシはクマドリ君に見えたんだが……。

このページのトップヘ