宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区です。瓦礫も撤去され、町は見事に何も無くなっていました。
もともと高いビルが無かった場所ではありますが、津波に全て流され視界を遮るものが無くなって、空がとても広く感じました。
東京は、ここ数日でインフルエンザが急激に流行しだしたためか、電車の中でマスクをする人の姿がやたら目に付くようになってきました。
行ったことはないのですが、北京ではマスクを着けて1時間も歩いているとそのマスクが真っ黒になると聞きました。東京は今のところ、それほどひどくはないですね。
その昔、私は編集の仕事をしていました。その頃のわたしは“超”が付くヘビースモーカーでして、入稿日や校了日などでは、そのころ愛吸していたショートホープが8箱ほど無くなりました。
文章書きながらのくわえ煙草です。右手にはペンが握られているので、煙草はクチビルの左端にくわえることになります。左手で煙草持って口の右端にくわえさせるオカマチックな人もいるでしょうが、通常は口の左端でしょう。
その状態で8箱も消費しますとね、顔の左半分だけが黄色くなるんですよ。
いつも眼鏡の左レンズだけがやけに汚れるので「おかしいなぁ」とは思っていたんですが、ある時に眠気醒ましに顔を洗いにいって気がついたんです。鏡の中に、蛍光灯の明かりの下で、左半分だけ黄色い顔した自分がいたのです。
そういえばベトナムに行ったとき、バイクや自転車で移動する人の多くがマスクを着けてました。日本みたいな白かピンクだけではなく、花模様など人それぞれが個性丸出しカラフルなマスクを着けているのです。
あれも北京と一緒で、街の排気ガスやホコリを吸わないためなんでしょうが、せっかくのお洒落なマスクもきっと1日もしないで真っ黒になっちゃうのでしょう。
煙草止めてかれこれ15年ほどになりますが、キ~ンと澄んだ、この閖上のようなきれいな空気を吸ってると、なんとなく煙草が欲しくなるから不思議です。
「水清くして魚住まず」と言いますが、「人、空気清くして煙草を吸う」って感じでしょうか。
空気が汚れてしまうのは避けたいものですが、この東北の地にも早く生活の煙が流れる日が来て欲しいものです。
2012年01月
遠野は凍野で遠かった
先週、26日から岩手県山田町、釜石市、陸前高田市、そして宮城県気仙沼唐桑町、気仙沼市、南三陸町、石巻市、塩釜市、亘理郡山元町と3泊4日で廻ってきた。
26日朝6時4分発の東北新幹線に乗り込み新花巻へ。そこで先発車にピックアップしてもらい各所を廻った。
その初日。
山田町へと向かう途中、真っ白な樹木が。
どうやら霧氷が木々に張り付いたようだ。車載の温度計を見ればマイナス9度。耳が千切れそうなほど痛い。深呼吸すると咳き込んでしまう。
気温が低いためか雪もサラサラで、握っても固まらない。片栗粉のようだ。
このあたり、どうやら遠野に近いらしい。
これだけ寒ければ河童も座敷わらしも、きっと凍えているに違いない。
再来月、被災地に桜を植樹する打ち合わせと、手編みのマフラーや雛人形を届けるのが目的だった。被災地は何処も随分と瓦礫も撤去されて綺麗にはなっていたけど、新たな問題もけっこう出始めていて、先にはまだまだ長い道のりが待ち受けていると実感した。行政の動きが遅すぎるのだ。方向性が決まらないから人々は動くことが出来ないでいる。
長年付き合っていた近所の仲間が、家が無くなったことで離ればなれになり、「絆が断ち切れてしまった」と泣きながら話される婦人もいた。
白くなった木の枝先を見たら、霧氷の結晶が、まるで身を寄せるように着いていた。
霧氷の結晶を守るかのように新芽も頭を出し始めていた。
離散してしまった人々も、きっと新たな土地で新たな絆が生まれてくるのだろうと思う。この霧氷のように。
春は確実に近づいて来てはいるようだけど、被災地に春が来るのはまだまだ遠そうだった。
ビギナーズラック
我が家ではほぼ毎朝、食卓に納豆が出てきます。
私は納豆、あまり好きじゃないんですが健康にいいから、とほぼ毎朝かみさんに食べさせられてます。納豆をネバネバさせるために必死に箸でこねなくちゃならんのが面倒なのと、食した後に口の中がネチャネチャするのがどうにも好かんのですが、味は好きです。
東京よりず~っと西の方で、納豆の糸引くのが嫌い(腐ってるようで)ってのは良く耳にします。
かみさんの故郷には昆布締めという、これまた糸引く刺身があります。刺身が糸引くって、コッチの方が腐ってるような感じですが、これはまことに旨いです。
というわけでイトヒキアジに登場してもらいました。
ビギナーズラックという言葉がありますが、私は初めて競馬の馬券を買ったとき、まさにこれにぶち当たりました。何という馬に賭けたかも忘れましたが100円馬券が5万円以上になって返ってきました。(今だから白状しますが高校生でした)
初めてラスベガスに行ったとき、$6ほど投資してそれが$200以上にもなりました。(結局その後ズルズルと負け続け儲けは$40ほどだったけど)
まさに私にはビギナーズラックの才能があるのです!(キッパリ!)
しかし、ことダイビングに関してはそうでなく、逢いたい魚に会いに行ってドンピシャ遭遇したことは稀です。そんな中で上の写真を撮ったペリリュー島のブルーコーナーは凄まじい大当たりでした。
ナポレオンが来るわバラクーダの群れはやって来るわギンガメはトルネードするわの、もうお祭り騒ぎのような状態でした。
ダイビングではこれが私のビギナーズラックかと思い返していたのですが、よくよく数えればこの時点でダイビング本数200本を超えてましたから、ビギナーとは言えんです。初めて潜った沖縄・読谷村でパニックになり、それでもしっかり潜りきって、生きて戻ってこれた…ってのが幸運といえば幸運だったのかもしれません。
煎餅
私が務める会社の近所にも、そして私の家から二駅先にも、けっこう有名な煎餅屋さんがある。共にちょくちょくそのお店の前を通るのだけど、有名なのに店内にお客さんの姿を見かけた記憶が殆どない。
両店共にワタクシ的には美味しい煎餅屋なんだけど。でもまぁ、自分で美味しいと書いていながら、買った時の記憶は薄らいでる。最後に買い求めたのはいつだったか? 日本茶に煎餅…という生活が減ったんだろうなぁ。膝に乗せるネコもいないしなぁ。
そんな日本古来の老舗煎餅屋さんとは一線を画す煎餅屋があった。
上は昨年暮れに行った江ノ島で見つけたタコ煎餅。(クラゲ煎餅も売ってた)
土産物店ひしめく参道入り口をちょっと入った所にある。昼過ぎには行列が出来ていた。写真でも分かるとおりタコが一匹丸々、潰されて煎餅になってる。潰されちゃったから大きなタコになっちゃってるけど、元は10㌢に満たないイイダコ。
食べたけど、まぁ、想像通りの味だった。可もなく不可もなく、ってやつ。
そして、こちらは倉敷で見つけた。
こちらはサイズこそ手の平サイズだけど、牡蠣が1個まるまる入ってる。
こちらのお店はまさに長蛇の列だった。並ぶのは嫌いだけど、母とかみさんが食べたいと言うので並んだ。でも結局、寒さに耐えかねて途中でギブアップ。食すこと相成らず。残念! そしてお袋&かみさん、ゴメン!m(_ _)m
食してないけど、やっぱ私は昔ながらの手焼き煎餅の方が好きだ。
目利き
先日の成人の日(9日)のことなんですが、近所を歩いていると私の前方から真っ黒なリトリバーが飼い主に連れられて(飼い主を引き連れて?)歩いてきました。
私は犬が好きなので、彼を見ながら歩いていると、その真っ黒クンが足を止めて彼方を見つめたのです。その視線がやけに遠くに注がれているので、私は真っ黒クンが何を見つめているのかと振り返り、彼が見つめる先を見渡しました。
その先に見えたのは商店街の町並みと買い物客たち、そこに紛れるように数人の晴れ着を着た成人式帰りとおぼわしき女性の集団。
真っ黒クンはまだ先の方を凝視してます。
そして数分すると………。
「キャ~! クロちゃ~~ん」。
そうなのです。その晴れ着の女性の一人が真っ黒クンと知り合いだったのです。彼は遠くにいた彼女が分かったんですね。
想像するに、きっとふだんとはまったく異なるヘアスタイルにそして厚化粧、加えて衣装まで見たこともなかろうに、真っ黒クンは彼女を認識したのです。あの時、風はどっちから吹いてたろう? 臭いで分かったのでしょうかね?
久々の海ネタです。
今年は辰年なので、何人かの人への年賀状はピグミーシーホースを使いました(このカットではないですが)。
ほんとはタツノオトシゴを使いたかったのですが、あまり良いカットが無くて………。
私もご多分に漏れずこの数年でガクンと視力が(体力も)落ちました。
だから、こんなちっちゃな奴を自力で見つけるのはほぼ不可能です。ガイドさんに「ホラ、ここに居ますよ」と示されても、しばらく「????????」状態で、更にピンポイントで指さされてようやっと認識出来る有様なのです。
だからカメラの方もピント設定オートにしてるのに、肝心の被写体が何処にいるのかヨ~ワカラン状態なので、ときどき何を撮ろうとしたのか不明きわまりないカットが出てきます。
クロちゃんのような目を持ちたいなぁ。
そうそう。そのクロちゃんと晴れ着女性のその後。
クロちゃんは猛烈に喜んで主を引きづり彼女の元へ一目散。そのまま彼女に飛びつきました。晴れ着、大丈夫だったでしょうか? ちょっと心配になったタカラガイでした。
岡山城
正月に立ち寄った岡山城。
お城ファンってけっこういるようだけど、ウチのかみさんも昨年あたりから今はやりの“歴女”の仲間入りをし、何かにつけては戦国時代の本やテレビ特集を見てる。
そんなわけで、岡山に到着したときに真っ先に出たかみさんの言葉は「岡山城を見たい!」。
わたしも歴史には興味はあるけど、戦国時代よりも近代史の方で、お城にも特に興味はない。
見た目に歴史を感じるようなものなら見てもみたいが、このお城のようにこんなに綺麗じゃどこかの国にある高級ホテルと勘違いしそうだ。
まぁ、ご存じの方も多いと思うけど記しておこう。このお城、ご覧のように黒い。修復時に黒に塗り替えたのではないらしい。もともと黒かったそうだ。それでカラスのようだからと烏城(うじょう)とも呼ばれてるそうな。
さほど気乗りもしなかったけど、せっかくここまで来たのだからと300円払って入ってみた。
想像通りだった。
母は階段昇るのが嫌だからと入らなかったけど、中にはエレベータもあった。
このお城の背後には、川を隔てて岡山後楽園がある。私としてはこっちを散策したかったけど、時間もなく母も同行してたので諦めたのだ。次回に残しておこう(きっと、次回は無いと思うが)。
天守閣に登れば目の前に鯱(しゃちほこ)があった(この向こうに見えるのが後楽園)。
本物の金で出来てるんだろうか? こんな目の前に鎮座してたら、直ぐに盗まれちゃいそうだ。雲盗り暫平みたいに大凧に乗って盗む必要もない。
きっと本物の金ではないな。
お城に住むって、やっぱ気分のいいもんだろうと思う。町人達が生活する様を上から見下ろしてるわけだ。
誰だったか忘れたけれど、昔の偉いお殿様は城下町を見下ろして家から煙が上らないことを訝り、庶民がまともに食事も出来ていないことを悟って改革したそうな。
増税前に議員・公務員改革(人員削減と減給。ただし教育と防犯は除く)をして欲しいと願ってる国民が大多数なことに早く気付いて欲しいなぁ。
塔より高い木
東京電力が値上げするそうな。おかしくないか? 日本国民に多大な迷惑をかけ、これから100年近く、いやもしかしたらもっと長く、広いエリアの生活を奪い、全国民に不安の日々を送らせているのだ。値下げすることはあっても値上げはあるまい。経産省はこの愚挙を許可したってことか? すでに国営化されたも同然の企業なのに、増税となんら変わらん。
なんかムカッ腹立ったけど、今日の東京は私のそんな気持ちとはうらはらに見事な快晴。寒かったけどしばし青空を眺めるうちにムカムカも治まってきた。所詮、今のこの国は、この国を動かしてる者どもは、イタリアで座礁した船の船長と同様、まともな舵取りも出来ず、事あれば乗船客(国民)の命も捨てて自らが先に逃げ出すような奴らなのだ。
昨日お会いした方と話してる中で、スカイツリーの話しになった。
なんでもツリーの周辺では商業施設誘致が進んでいて、今年5月の開業が楽しみだとおっしゃっていた。暗い話題ばかりだけど、今年はこのスカイツリーでちょっとは明るくなるんじゃないか、と。
私は高所恐怖症なので、自分からこの塔に登りに行くことは、まず無い。
それに個人的には美しいとは思えないのだ。どう見たって東京タワーの方がカッコイイ。キングコングもスカイツリーは登りづらいだろう。鉄骨むき出しの東京タワーの方が絶対に登りやすいはずだ。高さだって東京タワーの倍近く(634m)あるわけだし。
そんな話しを私がしたら、そのお方はスカイツリーの方が美しいとおっしゃった。
いえ、だから、それは、その~、あくまでも個人的な好き嫌いの話しですから…。
それにしてもしかし。
昨年の大地震で東京タワーのてっぺんが曲がってしまったのは、なんともはや残念でならない。あの完璧なまでに均整のとれた姿が私は好きなのだ。
直してはくれんだろうなぁ。
鞆の浦・その2
先週は栃木へ京都へ大阪へと、まさに出張続きだった。
それにしても新幹線、大阪往復で3万円ってのは暴利ではないだろうか? 叡智愛江洲だったら3万円も出せば宿泊料込みで海外旅行が出来るってぇのに。(2万円台のもある!)
なんで国内、しかも大阪くんだりに行ってくるだけで3万円もするのか。確かにインフラに膨大なお金がかかってるだろうけど、それは国営時代のことだ。私たちの税金で造られたようなもの。ボチボチ値下げするのが当然と思うのだが……。独占企業が暴利を貪ってるとしか思えん。
さて、お約束通り鞆の浦の第二弾。宿泊編です。
福禅寺・対潮楼の向かい側、軽自動車がやっと通れるほどの細い路地を入ったところにある、まだ創業2年という新しい宿に泊まったのですが、最高のおもてなしでした。
宿が綺麗なのはまだ新しいから当然としても、スタッフの対応も食事も最高でした。
家族総勢5人で泊まっても悠々の部屋で、海に面したテラスには露天風呂も付いてました。
この向かい側には弁財天福寿堂と仙酔島が見えます。
この景色を眺めながら部屋付きの露天風呂に入れるだけでも充分なのですが、このお宿、大浴場も予約制で貸し切りのシステムでした。
その大浴場はこちら。
二つあります。もう一つがこちら。
45分間の貸し切りです。両方を貸し切ることも出来るので、運良く空いていたので両方借りちゃいました。格子の窓がありますが、全開にすることも出来るので、こちらも海を眺めながら温泉に浸かることが出来ます。
食事も申し分なく、泊まった日はクエ鍋が出てきました。わたし、これ食べるの初めてでした。もちろん旨かったです!
クエってなかなか食すことが出来ないんですよね。
この日の夕食のお品書き。
お酒も美味しかったです!
わざわざこの宿の名前を記することはいたしませんが、知りたい!行きたい!という方がいらっしゃいましたら、直接メールください。お教えいたします。(地図をたどればすぐに判ると思いますが)
お値段けっこう高そうでしょ? でも新幹線で大阪往復より安いです。お釣りがきます。そのお釣りで大吟醸の飲み比べが2回は出来ます。わたし、2回頂いて(都合6杯)ヘベレケになりました。
鞆の浦
本日、浅草から東武鉄道伊勢崎線に乗った(もちろん仕事)。
浅草から進行方向右側にスカイツリーが見えると聞いたので、そちら側の窓側席に座っていると、最初は右ではなくて遠く左に見えた。きっとこの後、グルッと回って電車の右側にくるのだろうと写真を撮ろうと身構えていたんだけど、あまりに近くを走るので(ほぼ真下)、ツリーの足しか見えなかった(T_T)。
さて先日。大きな港町のことを書いたので、今日は私の好きな小さな港町のことを。
写真は広島県福山市の鞆の浦漁港。こんな港町が私は好きなのです。
このあたり、細い道が縦横に走っていて車で抜けるのはひと苦労した。狭い道路上で渋滞し、数台の車が連なって狭い道をバックし、すれ違うこともたびたびあった。そんな町だから軒先や柱には車による擦り傷が至るところで見かけられた。
だいたいこんな小さな、そして狭い道の町に車で来ることが間違いなのだけど、車無しで来るには交通網が不便なのだ。だから素敵な町並みがのこってるのだろうけど。
この鞆の浦には初めてきたのだけど、とっても風情があって良い町だった。『崖の上のポニョ』のモデルになった町として有名になったそうだけど、それよりもたくさんの見所があった。残念ながらみぞれ混じりの雨になってしまってのんびり散策しなかったけど、福禅寺の対潮楼や古い商家を見てきた。
この地は坂本龍馬が乗っていた“いろは丸”が瀬戸内海で衝突し、鞆の浦に曳航中に沈んだことで賠償談判が行われた地でも有名だそうだ。(私は知らんかった)
泊まった宿(この宿がこれまた最高で、コッチのお話しは後日)の露天風呂に入っていたら、目の前をなんか黒くて不気味な船が頻繁に行ったり来たりしてる。煙突から吐き出される煙が風呂にも入ってきて、「ナンナンダ?この黒船は?」と、なんかの観光船とは思うのだけど、あまりに怪異な船なので不思議に思った。あとで何かと聞いたらそのいろは丸の復刻船なんだそうな。
それがコレ。
逆光のせいで本当に真っ黒けになっちゃったけど、実際も見事な黒装束。不気味です。こんな姿で坂本龍馬は貿易をしようとしてんですね。どっかの船と衝突したって事だけど、ほんとは海賊船と間違われたんじゃなかろうか。
そんなことはともかく、この鞆の浦。本当に良いトコでした。また行きたいな。
猫の細道
港町が好きで、特に小さな漁港の港町が好きなので、そんなロケーションの地に行くと時間と天候の許す限り散策している。
港町で犬を見かけることは滅多にない。ほとんど猫だ。魚の町だからなのかもしれんけど、なんで犬はいないのか? 犬だって魚は好きだゾ。
むかし鳩を飼っていた頃に何度か猫に雛を殺され、以来わたしは猫が大嫌いになった。けれど、根っからが寛容な心の持ち主なので(笑うところ)、今では猫も好きだ。
しかし、私の方は過去の過ちを許し心を開いてあげてるのだけど、肝心の猫の方はとんと私には寄りついて来てくれない。エサを持って近寄っても逃げられてしまう。犬はエサを持たなくともわたしに飛びついてくるのに。
今でも猫が嫌いなかみさんの背中には飛び乗ってキャーキャー言わせてるんだけどね。何故か私のことは避ける。人間をなめているのだ、奴らは。
上の写真は尾道の千光寺山から下ってきた猫の細道。芭蕉の奥の細道ではない。このそばに文学の小道はあるけど。
尾道はちっとも小さくない、私の好みからすれば素通りする港町だけど、今回の正月旅行でここは歩いてみたい場所だった。
しかし坂の多い尾道。高齢な母を連れていたのでどうしようか迷っていたのだ。そんな私に、「車だったら千光寺公園の駐車場まで行って車を置き、そこから下ってきたら? 帰りはロープウェーがあるから大丈夫。」とのアドバイスをもらい、迷いが吹っ切れたのだった。
本当に猫専用の小道のような細い路地を下っていくと、そこかしこに石の猫が鎮座していた。昨年だったかテレビ番組でこの地を紹介していて、それを観た。何でも自分の顔に似た猫を描いてくれて、それを何処かに置いてくれるとか。その自分ネコを探しにまたこの地にやって来る。う~む、見事だ。見事に経済効果アップに貢献している。
尾道ラーメンは確かに美味しかったけど、わたし好みの味ではない。でも、もしも私の分身猫を描いてもらったらきっと再訪するだろうと思う。その猫を見つけられるまで。
いやはや、見事だ。これぞまさしく招き猫だ。
タマゴたち
食べログで“やらせ”があったそうな。各メディア、NHKまでが報道していた。しかし………。
私にとっては、それほど大きく扱われるようなニュースとは思えない。
あのサイトへの書き込みは(口コミは)、良いことが書いてあっても所詮は味の問題なのだから好みに大きく左右されるし、サービスに至っては良くて当然と私は考えてる。一方、味やサービスの悪さが書かれていても、それはお店にとっては「どうもご指摘有り難うございます」な事であって、悪いことが書かれていても現状は改善されてる可能性が高いから情報としては当てにならない。折角のご指摘を活用してないようなお店は、これまた“安さで勝負”的なお店だろうから、はなからわざわざネットで調べてまで行く気など毛頭無い。
だから私はあの食べログに書かれてる内容など、やらせだろうが何だろうが信用していない。お店を決めた後に書かれているのを見つけたら参考程度に読むけれど。
それはさておき、昨日は朝から招集がかかってサッカーグランドへ。
毎年行っている正月明け第一弾のちょっと大きな大会だった。毎年やってることなので、書こうかどうしようか迷ったのだけれど、最近サッカーの話題はとんと書いてないので書き残すことにした。
この大会は世田谷の3チームが主催で、その主催各チームが日頃練習試合などでお世話になっている他地域のチームを招待して行う。日頃滅多に対戦することのないチームとの試合が出来るので、子供たちにとっても良い経験になる。
その幹事校のひとつが私の通うチームなのだ。審判員の数が足りなそうなのでお手伝いに出向いた。
しかし、年々子供たちのレベルが上がっているのには驚かされる。この大会は4年生が主体なのだけど、まるで高学年のゲームのような試合内容を見せてくれる。テクニックも戦術も舌を巻くような内容なのだ。
この子達が未来のサッカー界を担っていくわけだ。日本の国際試合におけるレベルが上がってるのも当然だと思う。(私はその一役を担ってるわけだ)
さて今年の4月。新入部員がまた入ってくる。
今年はきっと女の子も多いのじゃなかろうか? 未来のなでしこ達がたくさん入ってくれることを期待する今日この頃なのだ。
倉敷
2日の朝から母を伴い家族総出で福山・倉敷・尾道・鞆の浦と旅行してきた。
福山空港でレンタカーを借り、福山城をチョロッと見て(大したことなかった)福山駅至近の郷土料理の店で昼食をとり倉敷へ。
母は数十年前に来たらしいけど、私は倉敷は初めてだった。
なんか街が綺麗すぎて違和感あったなぁ。この雰囲気、金沢やこの前行った大分の杵築武家屋敷跡の感じに近い。なんか街を昔のように残そうと無理してる。
昔の面影を残してくれることはとてもありがたいことだけど、なんか重みを感じられなかった。私にとってはこの倉敷よりちょっと立ち寄った倉敷玉島の仲買町の方が風情があってよかった。人もいなかったし(町の人の姿も見えなかった)。
まぁ、そんなこんな言ってもやっぱり倉敷は一度は見ておくべき町なのだとは思う。この景色を守っている町の人々の努力は何大抵のものではないだろう。たぶんもう、自ら訪れることは無いとは思うけど。
明けましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございます!
ここ数年、年末年始は海外で過ごしていましたが、今年は自宅で正月を迎えました。
朝から日本酒を頂いて年賀状を読み、ほろ酔い気分が残ったまま初詣に行って来ました。毎年詣でてる近所の神社です。小さな神社なのですが、すごい人出でした。小さいですが地元ではちょっと有名な神社なんです。
で、昨日は大晦日だというのに、かみさんが「何処かに連れてけ!」と言うので、仕方ないので早起きして江ノ島に行って来ました。
こちらも到着したときは人もまばらでしたが、お昼前にはもの凄い人の波で参道を戻るのも大変でした。年末も年始もどこからこんなに大勢の人が出てくるのか不思議です。(あたしもその一人か)
上の写真はその時、江ノ島大橋から撮った富士山です。
さて今年の私の抱負ですが……。ヒ・ミ・ツ・です。
いや、別に秘密にするほどの事でもないのですが、ここに書くと後で「新年の抱負はどうしたの?」と暮れになって言われそうなので……。
しかし、だからこそ書いちゃった方が良いのでしょうね。でも、書きません(笑)。
まぁそうは言っても、とにかく今年も一年頑張って行こうと思ってます。
頑張ると言っても歯を食いしばるような頑張りではなく、出来る範囲で頑張って行こうと思ってます。無理な頑張りは長続きしませんからね。
それでは皆様には今年1年が素晴らしい年でありますように。
そして、恋人の丘で鍵を掛けて誓い合った恋人たちにも、良き年となりますように。(私とかみさんは、当然ですが鍵など掛けてはおりません。この年齢でやってたら、ちょっと不気味ですよね。)