今年、私にとっての10大ニュースはなんだろな?と振り返ったみたけれど、女子サッカー・なでしこジャパンのワールドカップ優勝しか良いニュースが思い出せない。中東のアラブの春は、まぁ良いニュースの範疇か?
多くの死傷者と帰宅困難者をいっぱい出した9月の大型台風や、タイの洪水など悪いニュースしか思い出せないのだけど、その中でも3.11東日本大震災とそれに伴う福島原発事故は、その他のニュースも翳ってしまうほどそれだけで100大ニュースになるような衝撃的な出来事で、いままだ収束どころか復興もしていない。
被災地に足を踏み入れた7月。海沿いはどこも、まるで原爆でも落とされたような壊滅的な状態だった。言葉を失うって、本当にあるのだとこの時に体験した。
まだ被災地は、行政の復興計画も明確になっていない所が多く、何を何から始めれば良いのかも分からず困っている人々がたくさんいる。それでも11月に再訪した際には、少しずつ街は、人々は明るさを取り戻しているように感じた。
上の動画は2011年7月の南三陸町の様子。防災対策庁舎は結局このまま残されるのだろうか? 残すことに反対してる人もいると聞いた。さもありなん。人は嫌な思い出は一刻も早く忘れたいものだ。
しかし私は残した方が良いように思う。また何十年も経つと、人はこの大震災を忘れてしまうだろうから。そしてまた、同じ事を繰り返さないためにも、この3.11という日を忘れないためにも残した方が良いと思う。原爆ドームのように。
来年こそは素晴らしい年であって欲しいと思う。
みなさま、良いお年をお迎えください。