さて、上の画像はいったい何でしょう? なんて言っても分かるワケないっすよね。
これはタコの墨です。
岩礁の中に隠れていたタコを発見し、ウリウリと指示棒で無理矢理岩礁から引きずり出したら(私がやったのではありません、念のため)、バフォッ!と墨を吐いて逃げていきました。
この時わたしは思わず「絶好のシャッターチャ~ンス!」とばかりにシャッターを切ったわけなのですが、残念ながら装着していたのはマクロレンズ。こんなんカットしか撮れなかったのです(涙)。
かなり大きなタコだったので、広角レンズを着けていれば面白いカットが撮れていたんですが、ほんとうに残念至極です。
こんな時のために、カメラ2台抱えて潜るダイバーがいるんですね。私もこれからはBCDのポケットにもう1台しのばせて潜ろうと思います。
この時、いつまでも海中に漂うタコの墨を眺めながら、「イカスミ料理はあるのに何でタコスミ料理はないのか?」考えてました。
そんなこと考えてたことも忘れて数ヶ月。一昨日、たまたま入ったイタリアン・レストランのメニューに“イカ墨パスタ”の文字をみて思い出したのです。
で、調べてみましたら……。なんの事はない……。
タコの墨もイカの墨も成分的にはほとんど一緒だそうです。だから料理にも利用可能なんだそうですが、イカは水揚げされても墨が残ってるので集めることが可能だそうです。しかしタコの方は殆ど残っておらず、しかも加工されて送られてくるものが多いので墨の入手が困難なんだそうです。
要はタコの墨が手に入らないだけのことのようです。今度海中でタコが墨吐いたらビニール袋に入れて持ち帰ってみたいです。タコ墨パスタのお味はいかがかと。
ごめんよ、タコ君。
私はジッと君を見つめているだけで満足だったのに、あの人が強引に君を………(嘘八百。ホントは食べたかった)。