タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

2006年11月

『父親たちの星条旗』観てきました。
最初の方で何人かがストーリーに絡んでくるのだけれど、若かりし頃の登場人物と晩年の登場人物が、誰が誰やら判らなくなっちゃって困りました。

ドンパチ主体の戦争映画……ってな思い込みで観に行っちゃったものだから、軽く構えすぎて映画冒頭の話の流れをつかめなかったのですf(^_^;)

硫黄島での激戦をもとに、星条旗を掲げた5人の若者をヒーローに仕立て上げてアメリカ国債を国民に買わせようとするのだけれど、戦争でヒーローは成り得ない…という当たり前の内容です。
当たり前の内容といっても、観ればドスンと重いものが残ります。

私は日本が玉砕覚悟で36日間も硫黄島を守っていたという事実。その頃アメリカでは国民に国債を買わせて戦争に勝とうとする国家的規模の大きさと、そのアメリカ本土では戦時中に国民がベースボールなどを観戦出来るほどのどかだったという事実に愕然としました。

続編の『硫黄島からの手紙』は、今の私には少々重過ぎて観に行く気持ちになれません。

今では音信不通になってしまったけれど、極真空手師範代の先輩がいた。何かと気が合って一緒にツーリングや釣り、キャンプに連れて行ってくれた。その人は極真空手某支部の支部長を務めたほどの猛者だ。

北海道で一緒にキャンプをした時のこと。
炊事も終わり満腹になってぼちぼち寝ようかとウィスキーなどを二人でチビチビやっていたら遠くで女性の悲鳴が聞こえた。数秒ほどの間があって再び「キャ?!」と闇夜を切り裂く悲鳴が。

こりゃ大変だとテントを飛び出し悲鳴がした方へと向かった。山の中の湖畔なので街灯もなく真っ暗だ。
懐中電灯を持ち、当然わたしは先輩の後ろから自分の身を隠すように付いて行ったのだけれど、驚いたことにその師範代がナイフを手にしているのだ。

拳闘家やボクサーなど有段者やプロは、その資格を持った時点で凶器を持っているものとみなされ、一般人に怪我を負わせれば逮捕&拘留される。
そんな立場の人がナイフを手にしているのだ。

熊も倒せそうな人がなんでナイフなんか手にしてるのかと聞いたら「強い奴は一杯いる。上には上がいるものだ。だから万が一に備えてさ。俺だって怖いよ」。

本当に強い人というのはイキがらず謙虚なのだとその時に知った。
肩怒らせて歩くチンピラや、やたら自分の強さを吹聴する輩は、自分の弱さを悟られまいとその様に振る舞うのだとその先輩に教わった。
こんな話を思い出し、そういえばどこかの3兄弟ボクサーの兄は本当に強いのだろうか? とふと思ってしまった。

そうそう、肝心の結末! その女性を助けられたかって?

しばらく湖畔沿いに歩いていたらテントが見えてきて、そのテントからキャッキャと騒ぐ声が聞こえ始めたのです。そろりそろりと近づいて行くと再びキャー???!と悲鳴がし笑い声も聞こえて来ました。
ナント!若いカップルがテントの中でふざけ合っていたのです。
「女性が襲われてると思ったじゃないか! こんな真夜中に騒いで周りに迷惑だろう!」とその先輩の怒り爆発! まさに有段者の迫力でした。
テントを張っていたのは自分たちだけと思い込んでいたのかもしれません。けれどあのカップル、きっと熊に襲われた以上に怖かったに違いありません。何せ熊のような迫力の男に怒鳴られ、その男の手にはナイフが光っていたのですから。

みなさんは外国での食事をどうされていますか?
大抵の人はホテル内やホテル近所のレストランなどで済まされていると思うのですが、私はとにかく物珍しいものが好きなので屋台でも何でも美味しそうなものは食すことにしています。f31bd9af.jpg


ホテルは基本的に寝てシャワーを浴びるところであって、食事は出来うることなら現地の人たちが食す美味しいもの…を探すようにしています。

パラオではフルーツバット(コウモリ)のスープやウミガメのステーキにチャレンジしました。ウミガメは肉も軟らかくて美味しかったですが、コウモリは見た目通りの食感で、スープは飲めましたが肉は食すことが出来ませんでした。

ポンペイではマングローブカニを食しました。これは本当に美味しかった。
インドネシアのメナドでは屋台料理に挑戦しようか迷ったのですが、現地に住む方が「ほぼ100?の確率でお腹を壊す」と言うので止めました。
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会社の社員旅行でタイに行った際、社員の殆どがお腹を壊してウンウン言っているのに私と当時の役員二人だけは全然平気だったことがあります。
「道に落ちても3秒以内なら大丈夫!」とばかりに拾って食べちゃうこともあったくらい、こと食事に関してはお腹に自信があったのですが、数年前に胆石で胆嚢を摘出してからは、どうも調子が悪いのです。
身体の中の臓器が一つ無くなったのだから当然と言えば当然かもしれません。

なので最近は少々危なっかしい食物は最終日に摂るようにしています。
せっかくの海外旅行で初日にお腹を壊しては台無しですから。

ちなみに写真はコスラエ空港の売店(上)。コスラエみかんは見た目は青くて酸っぱそうだけど、サッパリした甘さがあって安くてお勧めです。
写真下はマジュロのレストランで出されたサカナ(メジナ?)とお馴染み椰子ジュース。


教育基本法案でなにやら巷が騒がしい。
郵政民営化の時も思ったけれど、いまそれほどその教育基本法というものを変えなくてはならないほど切迫した問題なのだろうか?
私にとっては北の裸の王様・ラーメン大好き小池さんの方が怖いのだけれど。老後の生活がどうなるかの方が心配なのだけど…。

確かに現行の教育基本法を読んでみれば、昭和22年に施行されたものだけに無理があるとも思う。
けれど、議論の中心である“愛国心”という言葉を入れる入れないなぞ、本末転倒だ。そんなもの入れなくて良いに決まってる。

確かに今の日本を見渡せば“愛国心”など何処にあるの? って感じではあるけれど、それを教育の現場に委ねようとは何を考えているのか、このバカ者!

本来、愛国心などは教えるものでは無くて自らがそう考え実践することだ。法案を野党の意見を無視して強引に通そうとする政治家やそこにぶらさがっている国家公務員が自ら襟を正すのが先だろう、アンポンタン!

定年後もタップリと恩給をもらえる立場の者が、汚職や談合をしていて何が愛国心だ。
大学受験を優先するがために単位未履修でも卒業させていたことを知っていながら知らなかったとうそぶく教育委員会のセンセイ達の元で何が愛国心だ。
子供が自殺をするような国(そんな国、日本だけだぞ!)で、その子供達にそんな国をどうやって愛せと諭すのか?

大人が自分のしっかりした生き様を見せ素晴らしい生活を送っていれば、それを見る者達は自分もそうありたいと自ずとその国を愛するだろうに。
手本となるべき大人、特に政治家と本来国民の下僕であるべき公務員が自ら手本を見せてみろ。国民はみな日本を好きになるに決まっているではないか。
まさかこんな教育基本法ごときで「美しい国・ニッポン」が実現すると思っているんじゃないでしょうね?安倍サン。

昨年、ベルトをチタンやゴム樹脂に付け替えられたり出来て、ダイビング・ログも専用ソフトで図表にして残せる
からとスキューバプロの『Xtender V3』を購入した。

確かに町中で装着していても違和感の無いほど格好いいのだけれど、少々困ったことになってきた。
最近、若干老眼が入ってきたのだ。だから時計が小さいということは表示される文字も小さいのでダイビング中、水深や安全停止の際の残り時間、ノーデコタイムの確認がし辛くなってきたのだf(^_^;)

しかし、いくら格好良くても肝心のデータが見づらいのでは意味がない(T_T)
結局、ダイビング中は古いアポロも一緒に装着して潜っている。なんかオバカだなぁf(^_^;)

先ほど今年のラストダイブで石垣島に行った際、船上で出会ったグループの一人が私と同じ『Xtender V3』を装着していた。「オッ! 同じジャン」と思っていたら、その彼が2本目のダイビングを終えた船上でしょんぼりしている。どうしたのか聞いたら船の下にそのダイコンを落としてしまったのだそうだ。ショップのガイドさんが賢明に探していたけれど、結局見つからず。

高いのになぁ『Xtender V3』。アポロくらい大きかったら見つかったかもしれない。ってことは目の良い人にも小さすぎるダイコンはあまりお勧めできないってことか。


11月2日の夜に羽田を発って5日(日曜)まで、石垣島の川平で今年最後(多分)のダイビングを楽しんだ。
川平といえばマンタ・スクランブルが有名で、私もそのマンタことオニイトマキエイに逢いたくて出向いた。

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思えばマンタに逢おうと、これまでにポンペイ(1枚)、そしてヤップ(3枚)と遠くまで出向いたけれど、ここ石垣島では10枚以上に遭遇した。

毎日マンタ・スクランブルに行き、飽きるくらいにマンタに逢えた。二日目は正直言って「マンタばかりで詰まらないなぁ」なんて贅沢な事を思ったほどだった。けれど、3日目に潜った時、やってくるマンタが毎回違うことに気が付いた。

なにせこのポイントのマンタはダイバーのすぐそばまでやってくる。中にはくすぐられるのが気持ちいいのか、ダイバーの吐き出す泡の上でホバリングし泡を腹で受け止めているマンタもいた。

だから、マンタの個体をそれぞれ識別できる。ヒレを鮫にかじられた奴やシミの無い綺麗なヒレを自慢げに羽ばたかせる奴など、音もなく海中を羽ばたいてくるマンタは見れば見るほど楽しくなった。
ショップのオーナーが言っていた。「いつかきっとマンタも僕を認識してくれるはずだ」。

これだけマンタと至近距離で逢っていれば、それも実現しそうな、いや既にマンタはあのガイドの顔を覚えているのかもしれない。



東京湾アクアラインを年に数回利用する。
いつもガラガラだ。これでは赤字解消は100年たっても無理ではないか? だいたい通行料金が高すぎる。木更津まで走って4千円を超えるのは、官費でなければ利用する気にはなれない。

しかし私はここを通過するのが好きだ。川崎側、羽田線から入るとまもなく長いトンネルに入るのだけれど、このトンネルは海蛍を境にして木更津沖からは海上の道となる。このトンネルを抜け出る瞬間が何とも素晴らしいのだ。
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千葉への出張で利用したこの日は、生憎天気が悪くてイマイチだったけれど、それでも左に東京湾に面した高層ビル群が、右手には横浜から三浦半島にかけて眺望が広がる。
道路の脇に立つ道路灯の上にはカモメがよく停まっていたりして、何とも日本離れした景色が堪能できる道路だ。

気が短いので高速道路は追い越し車線以外を走ることは滅多に無いけれど、このアクアラインを走るときだけはなるべくゆっくり走っている。
よそ見運転は良くないことだけれど、この海上の道を走る際の景色は本当に気持ちいい。

そんな事をもっと広く知らしめれば、もう少し利用客も増えて赤字解消する日も10年位は縮まって90年後位になるのではないか?

数年前、ヤップ島でのダイビング中にウェイトを脱落・紛失してしまった事がある。
ダイビング中に何処かで落としてしまったのだけれど、安全停止する時までまるで気が付かなかった。安全停止の際にやけに身体が浮くので変だな? と思ったらウェイト・ベルトごと無くなっていた。ちょっと離れたところにあった岩につかまってなんとか安全停止時間をクリアーした。

ダイビングでオーバー・ウェイトはエアー消費が多くなるので自分の適正ウェイトを知り、なるべく軽めのウェイトで潜った方が良い。
とは言うものの、その日の体調によっては少々重めに装着しないとならない時もある。

4年前、石垣島に仕事で行った際にフリーになれた日があったので早速潜りに行った。その前夜、しこたま酒を飲まされて体調は最悪だった。

1本目。何だか潜行しづらかったので「エ?イ、面倒だ」と頭からフィンキックで着底。海底付近を散策しているうちは良かったのだけれど、水深が徐々に浅くなるにつれて、私の身体は中性浮力を取れなくなった。エアーの吸い込みをいくら少なくしても、どうしても身体が浮いてしまうのだ。
海底には小さな石しか見当たらない。仕方ないので小石を見つける度にBCのポケットにジャラジャラと入れていった。

以来、少々体調不良の時は1?ほど余分にウェイトをお借りして、2本目で調整するようにしている。しかし体調不良で潜るのがいけないのだ。事故が起きてからでは遅い。ダイビングで美しい海辺に来てるからと翌朝に響くような飲酒は慎むべき。とは分かっていてもついつい飲んじゃうんだなぁf(^_^;)

さて、明日の最終便でその小石ジャラジャラをやった石垣島に4年振りに渡る。前回は島の南側、竹富島近辺を潜ったけれど、今回は島の北側。川平をベースにして潜ることにした。今年最後のダイビング、潜り納めだ。泡盛の飲み過ぎには重々気を付けて、マンタとご対面して来よう。


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