藤原正彦氏の「国家の品格」(新潮新書)を読んだ。目からウロコ……だった。
自由、平等、民主主義、資本主義を小気味よく論破していて、それらを明確に判りやすく説いている。
例えば、
「人間にはそもそも自由がありません。それは当たり前のことです。生まれ落ちた瞬間から人間には自由はない。あんなに分厚い六法全書はあり、法律が網の目のように張り巡らされています。(…中略…)どうしても必要な自由は、権力を批判する自由だけです」」(「自由」という概念、より抜粋)言われてみれば、確かにその通りなのだ。
「民主主義の根幹はもちろん国民主権です。主権在民です。(…中略…)けれども本当にこれは素晴らしいことなのでしょうか。主権在民には前提があります。それは「国民が成熟した判断をすることができる」ということです。この場合には、民主主義は文句なしに最高の政治形態です」(民主主義は素晴らしいのか、より抜粋)今の日本の政治がまさにそうだと感じた。
「全ての人間は平等であり、神により生存、自由、そして幸福の追求など侵すべかざる権利を得られている」と説いたアメリカの第三代大統領・ジェファーソンなどはケチョンパンにやっつけられている。黒人奴隷を100人以上も所有していて何を偉そうに!ってな具合に。
自由だの平等だのって言葉・概念がいかにフィクションであるか、そんなものは有り得ないものと、判っていたつもりだったけれど、これほどまでに明確に論破されると、目からウロコがポロリ…だった。
お勧めです。是非ともご一読のほどを。
自由、平等、民主主義、資本主義を小気味よく論破していて、それらを明確に判りやすく説いている。
例えば、
「人間にはそもそも自由がありません。それは当たり前のことです。生まれ落ちた瞬間から人間には自由はない。あんなに分厚い六法全書はあり、法律が網の目のように張り巡らされています。(…中略…)どうしても必要な自由は、権力を批判する自由だけです」」(「自由」という概念、より抜粋)言われてみれば、確かにその通りなのだ。
「民主主義の根幹はもちろん国民主権です。主権在民です。(…中略…)けれども本当にこれは素晴らしいことなのでしょうか。主権在民には前提があります。それは「国民が成熟した判断をすることができる」ということです。この場合には、民主主義は文句なしに最高の政治形態です」(民主主義は素晴らしいのか、より抜粋)今の日本の政治がまさにそうだと感じた。
「全ての人間は平等であり、神により生存、自由、そして幸福の追求など侵すべかざる権利を得られている」と説いたアメリカの第三代大統領・ジェファーソンなどはケチョンパンにやっつけられている。黒人奴隷を100人以上も所有していて何を偉そうに!ってな具合に。
自由だの平等だのって言葉・概念がいかにフィクションであるか、そんなものは有り得ないものと、判っていたつもりだったけれど、これほどまでに明確に論破されると、目からウロコがポロリ…だった。
お勧めです。是非ともご一読のほどを。