df8a831b.jpgフラリと温泉に行ってきました。
場所は水上駅から車で山を登って行った谷川温泉郷です。


ローカル線の旅を楽しむことが出来ました。
かつてこの上越線は上野と新潟を結ぶ主要幹線で、新幹線が開通するまではこの路線で新潟まで行っていました。
急行“佐渡”で6時間、特急“とき”で4時間だったかなぁ?
今じゃ新幹線で2時間もかからずに行けてしまいますが、あのスピードでは何も見れず、なにも気にもとまりません。
のんびり駅弁を楽しむ余裕すらないです。

やっぱり旅はローカル線が良いですね。旅情を楽しむこともそうですが、あのスピードが人間が生活する本来のスピードなのだと思うのです。

途中で停車する駅名がとても懐かしく、しかも駅周辺の風景や次に停まる駅名なんかも思い出されました。
大人になってからは覚えようとしても覚えられないのに、子供の頃に覚えた事ってどうして忘れないのでしょう?


早速、露天風呂に行ってみました。
宿から離れた場所にあって10mほど館外を歩かなくてはなりません。

もう陽も沈んで積もった雪も凍り始めていました。
浴衣姿でスリッパを履き一歩外に出たのですが、鉄製の階段はものの見事に凍りついていました。
「これは転ぶな、危ないゾ」と思い、メッチャ寒かったし一度は館内に戻りかけましたが、折角ここまで来て入らないのは勿体ないからと、頑張って入ってきました。c118ffde.jpg
(実はこのお風呂だけは混浴なのですウインク)。



雪を眺めながらの露天風呂は、泉質の良さも相まって最高でした。これで酒でも一杯引っ掛けられれば申し分無しです。
(ちなみに残念ながら、期待していた事には遭遇出来ませんでした)

もう入らない!っていうほどの食事を堪能したあとで、今度は館内の大風呂に入り(ここにも露天風呂がある)マッサージをお願いしました。

このマッサージさんが良く喋ること喋ること。
「どちらからおいでですか?」に始まって地元の話や温泉の話など、喋りっぱなしです。
おかげ様でマッサージ中に寝らずに済んだのですが………。


「お客さん、理想的な筋肉ですねぇ」

「そうですか、どうも有り難う」

私の大腿部と臀部をマッサージしながら、
「この辺の筋肉なんか立派です」

「そうですか、まだ現役でスポーツしてるからかな?」

「アッ、やっぱり! そんな身体してますモン」

「それは嬉しいですね」


今度は私の右腕、ヒジあたりの筋肉をマッサージしつつ、
「ここ凝ってますね」

「そうですか? 確かにちょっと痛いな」

「運動する人は、必ずスポーツ肘になるんですよね」

「・・・・・・・・」

「このアタリの腱を痛めちゃうんですよ」

「・・・・・・・・」





私の肘のあたりを
グリグリグリ。









「あのぅ、わたしスポーツしてますけどサッカーなんですよ」







「!……………………





窓下に流れる清流の音が聞こえてくるような静寂が訪れました。


3月ですが外は一面の銀世界です。空にはきっと満天の星空が輝いていたことでしょう。











この項、続く。    
           
            (多分……)