欄間。………。らんま、です。
日本家屋の障子の上なんかにある、小さい小窓のようなやつですね。外から覗かれずに「ちょっと外気を取り入れよう」なんて時に、とても便利です。半分だけ開けとくとヒョウ柄ビキニ姿の可愛い女の子がやってきます。“らんま1/2”ナンチャッテ。 アッ! そっちはうる星やつらだった
。……
……。
さて………。
先日、天城路まで出向いたので近くの温泉でノンビリしてきた。
泊まったお宿の数カ所は、国の重要文化財指定されてた。そんな大切な部屋に一般客なんか泊めちゃって良いのかと思ったけど、主(あるじ)曰く、だからこそ使ってやらないと傷むのだそうな。
外観からして古びてて(良く言えば重厚、ね)、後から増設した家屋の方がなんか浮いてた。チェックアウトする前に主が館内を案内してくれた。で、その館内を巡ると、その当時の大工さんの技術の高さに驚くのだった。

なんとも細くこまかい細工が凄い。一番驚いたのが上部。円模様になってるけど素材は全て直線の木材だった。
拡大いたしませう。

曲げ輪っぱのように曲線を持った材料はひとつも使われてない。
もう一つ驚いた欄間をご紹介。
コレ↓

あまりに古くて蜘蛛の巣が張り、しかもそこには巨大なクモが! ……と思ったら、これも細工欄間だった。

しかもクモの目にはガラス玉がはめ込まれてるから、夜中に光を当てると怪しく光る。

こんなん部屋に泊まりたい客っているんだろうか?と疑問に思ってたら、主曰く、この地には女郎蜘蛛伝説があって、そのためにこんな細工をしたんだそうな。
う~む。ウムムムム。クモは嫌いじゃないけれど、この部屋に寝泊まりするのは、ヤッパ遠慮するかも。
料理もまずまずでお湯もサラリとして良かったし、主直々に館内を案内してくれて楽しくお話し拝聴させて頂いたけど、正直、コスパはイマイチだったなぁ。

オマケ。
宿の中の庭に掛かる吊り橋。なんでも映画『わが母の記』で使われたそうな。