カスリフサカサゴ@屋久島・観音崎
今週末は天気が悪いらしい。天気予報では雨だと言っておる。こんな時の予報は外れてほしいものだ。週末の天気が悪いとコチラの気分も悪くなる。な~んも出来なくなるからだ。仮に何か出来たとしても、爽快な気分で楽しむことは出来んもんなぁ。
部屋にこもってCD聞き流しながら本でも読むしかなくなる。
そういえば先週、山崎豊子の遺作となった『約束の海』を読んだ。本来なら3~4巻の大作になる予定だったのが第1巻を書き終えて彼女はこの世を去った。未完であると知っていたから、読んでもストレスだけが残るかな…と危惧しつつ読んだけど、巻末の編集部による追記が興味深かった。どれだけの取材をしていたかが記されていた。その取材の記録を読みながら、過去の記憶も蘇ってきた。
かつて山崎豊子の取材を受けたことがあるって人に二人会った。
その二人が二人とも彼女のことをボロカスに言っていた。曰く、「他人の心の中にズカズカと入ってきて書かれたくないことをしっかり書かれた」と。
『約束の海』の巻末読み終えて、なるほどな、とあの時の二人の言葉に合点がいったのだった。