ずっとむかし。少年時代に、「日本には登り坂と下り坂、どっちが多いと思う?」と問われ、「ニホンハヤマグニダカラ、キットノボリサカダ」なんて考えてしまった。
答えは書くまでも無いことだけど、その頃の私はきっと上昇志向が強かったのだろう。(単にバカなだけなんだけど、そういうことにしてくだされ。)

私がスポーツやニュース番組以外でほぼ欠かさずに見ているテレビ番組に、日曜日放送の『世界の果てまでイッテQ』がある。バカバカしい内容ではあるけれど、自分が行ってみたい国や土地が紹介されるので好きな番組だ。(歴女かみさんは別室でNHKに釘付け)
前回は、イモトアヤコのマッターホルン登頂が放送された。マッターホルンは私が死ぬまでに一度は肉眼で拝んでみたい山なのだ。だから、番組開始早々から私の目は釘付け状態。しかし………。
誰でもが登れるような生やさしい山ではないことは明白で、それを登頂したイモトって女の子は凄いとは思う。けれど、登頂後にヘリコプターで降りてきたのは残念だった。実際問題、あれから彼女が自力で下山してくることは難しかっただろうとも思う。だけどそれは、その山を登頂するだけの力が(技量も)無いのに登ってしまったということだ。これをフツー、無謀という。
山は登るより降る方がはるかに難しい。だから私は何度も頂上を目の前にして登頂を断念したことがあった。頂上は目の前でも登ってしまうことで体力や時間に余裕が無くなると判断したからだった。(中には途中でビール飲み過ぎ酔っぱらって登れなかったこともあったけど=@穂高)
それにしてもマッターホルン、やっぱり凄い山だ。いつ行けるかなぁ。
写真は秋真っ盛りの立山・弥陀ヶ原から北西を望んだところ。遠くに見えるペチャパイ山は日本100名山のひとつ、白山。
ところで冒頭の問題。まさかとは思うけれど、念のため答えも書いときましょ。
坂にはそれ自体に上りと下りがあるので数は一緒です。(書くまでもなかったか。)