昨日の日曜日。関東地方は朝から良い天気でまさに小春日和。かみさんの何処かに行きたくて仕方ない気配がビンビン伝わって来たので、サクラ見物にでも出かけよう、と相成った。
わたしは近場で済ませたかったのだけど、どうやらかみさんは遠出がしたい様子。「隅田川がいい!」と言うから、「どこでも良いけどその後のこと(食事)もなんとかしてくれよ」と返したら、ネットでなにやら調べはじめた。
そして……。「横浜中華街はどうよ? サクラも見られるってさ」ってんで、久しぶりに横浜中華街まで出向くことにした。
しかし20数年前に日吉に住んでたことがあって、その頃何度か中華街まで出向いたこともあったけど、港の見える丘公園や山下公園以外でお花見できるような場所があったっけ? と少々不安も湧いた。
まさか「遠出&食事=中華街」っていう短絡的な思考回路からの結論ではないだろうな、との心配が一瞬脳裏をかすめたのだが、新しいサクラ・スポットが出来たのだろうと安易に解釈した。
かみさんがプリントアウトした地図に従いサクラを求めて元町駅から歩くこと5分ほど。目的のサクラは下の画像の寺院の裏手にあるらしい。
参内して裏手に回ってみると、そこにはサクラの若木が1本ぽつねんとあった。
ショボイ!
ショボ過ぎる わたしが見たかったのは頭上一面ピンク色に染まるような、たわわに咲いたサクラが何本もあるような場所なのだよ。しかし、なんだこれは! 枝の隙間がスッコスコではないか。しかもカラスなんかが、更にわびしさを増長してるではないか。
私の危惧が当たった。やはり短絡的思考回路のなせる結果だったのだ。
すっかり意気消沈。
しかしここまで遠出して来て落ち込んでてはイカン、ってことで、すぐにマインドチェンジ。サクラはキッパリと忘れて美味しいものを堪能することに気持ちを入れ替えた。
近隣在住のかみさんの友だち・グルメさんにお薦めのお店を聞いて、そこに向かうことにした。なんでもここ中華街のお店にはほとんど入ったというお人らしい。その方のお薦めなら間違いはなかろう。
入り口間口も狭くて、出迎えてくれたおばちゃんもなんか庶民的すぎて、果たして大丈夫か? と不安を抱きつつ、これまたお薦めの料理を注文したら確かに美味かった。私は食べログみたいなやつはあまり信じていないんだけど、知人のお薦めに勝る情報はないなぁ。このお店もさっき検索したらいっぱいヒットしたから、きっと知る人ぞ知るお店なんだろうね。
なんでもこの中華街には230店舗ほどの中華料理店がしのぎを削っているらしい。
東京電力もここまでライバルがいる必要はないだろうけど、せめて2、3社の競合がいれば良かったのに…なんて考えながら、紹興酒で良い気持ちになったわたしは小籠包と肉まんを土産に、帰路に着いたのだった。
帰路の電車の中から見えた目黒川の桜並木が恨めしかった(泣)。