タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

タグ:招き猫

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先週末は、翌日(日曜日)が天気が悪くなるとの予報だったので、天気のうちにと土曜日に近所の神社へ散歩に行ってきました。もう何度も行ってるので、それほど乗り気ではなかったのだけど、かみさんが「色んなものが出来てて随分と変わったよ」というので出向いたのでした。
確かに駐車場もきれいになってたし、地蔵堂なんてのも出来てたし、名物である招き猫の奉納場所もきれいになってた。
しかし一番驚いたのはガイジンさんがいっぱい来ていたこと。日本人かと思いきや大陸の言葉が聞こえてきたり、白人さんもいっぱいいた。コロナの感染者が増えている日本だけど、そっちの危惧より円安の魅力が勝つのだろうな。日本人の目を気にしてかマスクしてたけど、きっと自国では着けないんだろうなぁ。
たぶん紅葉を楽しみにして来たんだろうけど、世田谷ではちょっと早すぎたようです。それにしても何でまたこんなローカルな神社にわざわざ来たんだろう? SNSの情報なんだろうけど。

先日、NHKスペシャルで登山家の栗城史多くんの特集をやってました。生前に二度ほど会ったことがあったので放映を楽しみしていたのですが、彼の行為(ヒマラヤ無酸素単独登頂)に売名行為だとか狂ってるだとか、随分と心ないツイートがたくさんあったそうで、その事に驚きそして悲しくなりました。
人が何かを成し遂げようとしてることに言葉を挟む、しかもそれが誹謗中傷であるということに衝撃を受けました。同じ登山家が言うならまだしも、ヒマラヤの麓にすら行ったことの無い、行こうともしない人たちがそのような言葉を彼に向けて言えるその精神構造が私には理解出来ませんでした。

………閑話休題………。

我が家からトットコ歩いて20分ほどのところに、招き猫で有名なお寺があります。ときどきプラプラと散歩がてらに訪れるのですが、今年は正月早々に行ってみました。
三門に続く正面はこんな感じです。

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歴史をヒシヒシと感じさせる立派な松の木が空をも隠すほどに繁っています。
このお寺は彦根藩主・井伊家の菩提寺でもあるのですが、名が売れているのはそのお墓よりも招き猫です。しかし、そもそもその招き猫が奉られるようになったのは、ある日、井伊直孝がこの寺の門の前で手招きするような仕草をした猫につられて門内に招き入れられ、その直後に雷雨となり、和尚の法談を聞くことができたことを大いに喜んだことがきっかけらしいです。
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今年、久しぶりに行ったのですが、ネコの数がすごく増えていてビックリしました。
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井伊家の墓に向かう途中に、こんな像もあります。
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こちらの壁から伸びる木も、かなり生長していて驚きました。このまま成長続けたら像が割れてしまうんじゃないかと心配です。



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港町が好きで、特に小さな漁港の港町が好きなので、そんなロケーションの地に行くと時間と天候の許す限り散策している。
港町で犬を見かけることは滅多にない。ほとんど猫だ。魚の町だからなのかもしれんけど、なんで犬はいないのか? 犬だって魚は好きだゾ。
むかし鳩を飼っていた頃に何度か猫に雛を殺され、以来わたしは猫が大嫌いになった。けれど、根っからが寛容な心の持ち主なので(笑うところ)、今では猫も好きだ。
しかし、私の方は過去の過ちを許し心を開いてあげてるのだけど、肝心の猫の方はとんと私には寄りついて来てくれない。エサを持って近寄っても逃げられてしまう。犬はエサを持たなくともわたしに飛びついてくるのに。
今でも猫が嫌いなかみさんの背中には飛び乗ってキャーキャー言わせてるんだけどね。何故か私のことは避ける。人間をなめているのだ、奴らは。

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上の写真は尾道の千光寺山から下ってきた猫の細道。芭蕉の奥の細道ではない。このそばに文学の小道はあるけど。
尾道はちっとも小さくない、私の好みからすれば素通りする港町だけど、今回の正月旅行でここは歩いてみたい場所だった。
しかし坂の多い尾道。高齢な母を連れていたのでどうしようか迷っていたのだ。そんな私に、「車だったら千光寺公園の駐車場まで行って車を置き、そこから下ってきたら? 帰りはロープウェーがあるから大丈夫。」とのアドバイスをもらい、迷いが吹っ切れたのだった。

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本当に猫専用の小道のような細い路地を下っていくと、そこかしこに石の猫が鎮座していた。昨年だったかテレビ番組でこの地を紹介していて、それを観た。何でも自分の顔に似た猫を描いてくれて、それを何処かに置いてくれるとか。その自分ネコを探しにまたこの地にやって来る。う~む、見事だ。見事に経済効果アップに貢献している。
尾道ラーメンは確かに美味しかったけど、わたし好みの味ではない。でも、もしも私の分身猫を描いてもらったらきっと再訪するだろうと思う。その猫を見つけられるまで。
いやはや、見事だ。これぞまさしく招き猫だ。

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