yamagirl

先日、山岳ガイドのインタビュー記事を読んでいたら、こんな話しが書かれてた。
そのガイドさんが奥穂高の山小屋で若い女性二人組と会った際に登山歴を訪ねたら、その奥穂が2度目の登山で、しかも初めて登ったのが高尾山だったそうな。
高尾山に登って感激し、写真で見た奥穂高の景色に魅せられ、2度目の登山で登って来たとは“無謀”のひと言に尽きる…と、そのガイドさんも話していた。

ここしばらく私は入山していないのだけれど、何でも登山ブームなんだそうな。
先日、BE-PAL関係者の方とお話しする機会があって、山ガールなる言葉も生まれるほど、にわか女性登山家が増えているらしい。

私は学生時代に先輩から、地図の読み方は当然ながらその地図のたたみ方(効率的に見ることが出来る独特のたたみ方がある)や、ラジオで気象概報聞いて白地図上に各地点の風向&風力と気圧を書き込みそれを元に等圧線を引いて天気図を作成し、その日の天気予報が出来るようになるまで叩き込まれた。(気象予報士、なれるかな?)

天気予報は今や白地図に自分で等圧線引いて予測しなくても、いつでも情報得られるからまだ良いとしても、コンパスも持たず地図も持たず、地図も読めずで、よく山に登れると呆れるの通り越して感心してしまう。
これってダイブコンピュータも水深計も残圧計も無しに知らない海中を潜るに等しい。

ダイビングはライセンスが無いと潜れないから、少しばかりの知識は無理矢理覚えさせられるけど、登山はライセンスも無ければ誰でも登ることが出来る。
とても危険だと思うのだ。山では生物的な危険対象は毒ヘビや熊、イノシシくらいしかいないし、身体的な危険はガケくらいだと思われがちだけど、天候急変や落石、山中での捻挫や骨折などなど、私が思うに海以上に危険条件は多い。
それらの危険に対する事前の察知や対処法、避難方法などは経験を積まないと得られない。人の言葉や活字で覚えても、実践ではほとんど使えない。

ダイビングでガイドさんを頼りにするんだから、山でも山岳ガイドさんを頼むことお薦めする。そうすれば自然だけでなく山への対処法など色んな事を学ぶことが出来る。 

偉そうに書いてるけど、私も海中では未だにコンパスの使い方が下手だ。海底地図があれば簡単なのに…といつも思ってる。
こちらも少しずつ経験積んで身につけていくしか無いんだろうな。